「サヘル・ローズ初監督作品『花束』」④

番組担当の塚本です。

今週は番組パーソナリティのサヘル・ローズさんの初監督作品『花束』の映画について取り上げて来ました。

今日はこの映画を観るために東京・北区・田端にあるユニバーサルシアター「シネマ・チュプキ・タバタ」に来場した視覚障害者の方々の感想を紹介します。

当日は二人の視覚障害の若い男性が連れ立って、来場していました。

そのうちのお一人は、初めてこの映画館に来場したということで、見終わった後、「音声ガイドをサヘルさん自身が担当していることに驚いた。サヘルさん自身、自分で音声ガイドを担当することで、自分の作品と向き合えたと話していたが、それによって視覚障害の私も心で作品を観ることができた。」と話していました。

そして更に、「サヘルさんにしか持てないメッセージが作品に詰まっていた。次の作品にも期待したい」とも話していました。

もうお一人の視覚障害の男性は、「子どもは大人に守られなければならない存在だということは分かっていたつもりだった。でも、この作品を観て、大人たちが幸せにならないと、子どもたちは幸せになれないというサヘルさんのメッセージには、ガッチリはまった」と話していました。

この男性は2016年にこの映画館がオープンして以来、よく観にきているということで、以前、音声ガイドを作る現場で、出来上がった音声ガイドを視覚障害者としてモニターするアルバイトの経験もあるという事でした。