「サヘル・ローズ初監督作品『花束』」①

番組担当の塚本です。
文化放送ロービジョンプロジェクトで制作している番組「知っていますか?ロービジョン~0と1の間」のパーソナリティであるサヘル・ローズさんが、初めて監督を務めた映画『花束』が、先日、東京・北区の田端にある「ユニバーサルシアター シネマ・チュプキ・タバタ」で上映され、サヘルさんのアフタートークが行われました。
「シネマ・チュプキ・タバタ」では、全ての上映作品に、イヤホン音声ガイドと日本語字幕がつき、視覚障害者、聴覚障害者が映画を楽しめるように配慮されています。
この『花束』という作品は、児童養護施設で育った8人の若者が自らの生い立ちをカメラの前で語るドキュメンタリータッチの場面と、その回想シーンを演じてみせるフィクションの場面を織りなして見せる実験的な作りとなっています。
アフタートークの中で、サヘルさんは、「養護施設で育った8人の若者の生き方を取り上げることにこだわったのは、私自身の生い立ちが原点となっている。私は孤児院で育った。イラン・イラク戦争のさなか、施設には70人の孤児が預けられ、世話をしてくれる職員は3人。こうした環境下で子どもの心はどう動くだろうか。私の心は7歳まで死んでいた。私の場合は、運よく養母と出会い日本へ来ることが出来たが、義理の父親との仲がうまくいかず、二週間の路上生活も経験した。その後は養母と生活することができ、32年間、自分の負の感情を暴力ではなく、優しい手で生きて来られた。自分が経験したことを発信する電波塔になりたい。」 サヘルさんは映画製作の動機をこう語っていました。
現在、日本国内の養護施設で社会的養護を受けているのは45000人。その一方で11万人は保護を受けられていない現実があるということです。
サヘルさんによれば、施設での生活経験があると、その後に施設を出てから差別されてしまうこともあり、そんな社会に問題提起したいとの思いから、7年間をかけて、「花束」という作品を製作したと話しておられました。
文化放送ロービジョンプロジェクトで制作している番組「知っていますか?ロービジョン~0と1の間」のパーソナリティであるサヘル・ローズさんが、初めて監督を務めた映画『花束』が、先日、東京・北区の田端にある「ユニバーサルシアター シネマ・チュプキ・タバタ」で上映され、サヘルさんのアフタートークが行われました。
「シネマ・チュプキ・タバタ」では、全ての上映作品に、イヤホン音声ガイドと日本語字幕がつき、視覚障害者、聴覚障害者が映画を楽しめるように配慮されています。
この『花束』という作品は、児童養護施設で育った8人の若者が自らの生い立ちをカメラの前で語るドキュメンタリータッチの場面と、その回想シーンを演じてみせるフィクションの場面を織りなして見せる実験的な作りとなっています。
アフタートークの中で、サヘルさんは、「養護施設で育った8人の若者の生き方を取り上げることにこだわったのは、私自身の生い立ちが原点となっている。私は孤児院で育った。イラン・イラク戦争のさなか、施設には70人の孤児が預けられ、世話をしてくれる職員は3人。こうした環境下で子どもの心はどう動くだろうか。私の心は7歳まで死んでいた。私の場合は、運よく養母と出会い日本へ来ることが出来たが、義理の父親との仲がうまくいかず、二週間の路上生活も経験した。その後は養母と生活することができ、32年間、自分の負の感情を暴力ではなく、優しい手で生きて来られた。自分が経験したことを発信する電波塔になりたい。」 サヘルさんは映画製作の動機をこう語っていました。
現在、日本国内の養護施設で社会的養護を受けているのは45000人。その一方で11万人は保護を受けられていない現実があるということです。
サヘルさんによれば、施設での生活経験があると、その後に施設を出てから差別されてしまうこともあり、そんな社会に問題提起したいとの思いから、7年間をかけて、「花束」という作品を製作したと話しておられました。