「駅ホームでの視覚障害者の安全対策」②

番組担当の塚本です。

昨日に引き続いて、
鉄道駅のホームで転落事故を経験した視覚障害者の体験に関する調査内容の報告書から、その内容を紹介いたします。

最初に紹介するのは、1991年8月に東急東横線(当時)高島町駅で転落を経験した方の当時の状況です。

生まれつき強度の弱視で、高校生の頃からほぼ全盲に近い状態だったという事です。

この方は、降車予定の駅を一駅乗り越してしまったことに気づき、上り線に乗り換えようとしたところ、ホームにまだ点状ブロックが設置されていないため、線路に向かって直進し過ぎて、転落事故を経験したという事です。

次に紹介するのは、2008年ごろに小田急線登戸駅で転落を経験した方のケースです

この方は19歳ごろに発病し、その後、
ほぼ全盲になりました。

事故当時、
急行から各駅停車に乗り換えようとして、ホームで待っていたところ、各駅停車の電車が到着し、すぐに発車のアナウンスがあったため、あわてて乗ろうとして、電車の連結部分の空間に落ちてしまったという事です。

急いで乗り込もうとして、白杖で電車の床面を確認できなかったのに、まっすぐ進んでいったために起きた事故でした。

これらのホーム転落事故の経験者の証言は、「新技術等を利用した駅ホームにおける視覚障害者の安全対策検討会」で検索すると、読むことができます。