「旅と人生は一緒!全盲の谷口真大さんの柔軟思考」②

番組担当の塚本です。

昨日に引き続き、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」でアテンドを務める全盲の谷口真大さんをご紹介致します。

谷口さんは、「気ままな全盲パパ」というYouTubeで情報発信を続けてきました。

「全盲サラリーマンの出張日記」「家族で温泉旅行」など、様々な行動の記録がアップされています。

こうした谷口さんのアクテイブな活動は、何によって支えられているのでしょうか。

視覚障がい者のサポート団体「NEXT VISION」のデジタルラウンジというイベントに出演された時の、谷口さんのお話を紹介します。

谷口さんによれば、スマホの登場によって、視覚障がい者の行動範囲は、格段に広がったということです。

目的地まで移動するときにグーグルマップを利用するのは、今や当たり前になりました。

そして、同じグーグルマップでも、車モードのアプリと徒歩モードの二種類があって、その使い分けによって、より簡単に目的地への案内が可能となります。

例えば、徒歩アプリだけですと、最短距離で到達するには良いけれども、その道が極めて狭い道であったりすることが、往々にしてあるという事です。

そういう時は、車モードのアプリに切り替えると、比較的広い通りを利用しての道案内をしてくれるそうです。

この他、サリバンプラスという文字認識のアプリを使うと、自動販売機にスマホをかざすと、その飲み物が温かいのか冷たいのか、どんな種類の飲み物なのかを読み取ってしらせてくれることも出来ます。

更に、スマートグラスを使うと、そこにカメラが付いていて、スマホを使わずとも、ガイドしてくれるそうです。

こうしたテクノロジーの進化が、今後、視覚障がい者の行動範囲を安全に広げてくれることにつながることが期待されます。