「海外の子どもの目の治療1000人達成~ヒカリカナタ基金」

番組担当の塚本です。

元盲学校の教師の竹内昌彦さんが理事長を務めるヒカリカナタ基金は、海外の発展途上国の子供たちの目の治療に当たる活動を続けていますが、手術で目が見えるようになった子供の数が、このほど千人を達成しました。

竹内昌彦さんについては、この「こぼれ話」の欄で去年12月に2回にわたって紹介しましたが、改めて手短に略歴に触れておきます。

竹内さんは1945年生まれ。5歳の時に右眼を失明し、小学3年生で盲学校に転校しましたが、小学5年生で左眼も失明します。

大学卒業後、岡山の盲学校に赴任した竹内さんは、2017年に「ヒカリカナタ基金」を設立し、お金がないために目の手術が出来ない外国の子供たちに、目の治療を受けることが出来るようにする支援活動を始めます。

海外の国によっては、手術を受ければ目が見えるようになる子供が沢山いました。

3万円の手術代さえ用意できれば、目が見えるようになる子供たちの存在は珍しくなかったということです。

「届けましょうヒカリを、遥かカナタまで」といった言葉をキャッチフレーズに設立されたヒカリカナタ基金。

集まった寄付金で、これまでにモンゴル、キルギス、ネパール、ミャンマーなど多くの国で、手術を施し、目が見えるようになった子供の数は1000人を超えました。

竹内さんは、次の目標として、5000人の子供たちの目を治してあげたいとしています。