「isee!“Working Awards”2025 授賞式」①

視覚障がい者をサポートする神戸市の「NEXT VISION」が主催する「isee!“Working Awards”2025」の授賞式が2月23日(日)午後、神戸市内で開催されました。

「isee!“Working Awards”」は、視覚障がい者の就労の実例を表彰する事例部門と、就労の場を広げるためのアイデア部門の優秀作を表彰するもので、今年で9回目を迎えます。

これからこの欄では何回かにわたって表彰された取り組みの内容をお伝えしてまいります。

1回目の今日は、事例部門とアイデイア部門の二つの部門でW受賞したNPO法人みのり「領家グリーンゲイブルズ」を紹介します。

「領家グリーンゲイブルズ」は埼玉県上尾市のNPO法人みのりが運営する視覚障がい者の為の福祉事業所です。

盲学校卒業後の生活がみのりあるものとなるようにとの願いを込めて「NPO法人みのり」と名付けられました。

ここでは視覚障がい者がコーヒー豆の焙煎に取り組んでいます。

通常、コーヒー豆の焙煎は色合いの変化を見ながら作業しますが、ここでは視覚障がい者がコーヒー豆のはぜる音を聞いて、作業に当たっています。

熟練したテクニックがなければなかなか聞き分けられるものではありません。

焙煎したコーヒーは、「僕らは耳で焙煎する」というキャッチコピーを付けて、GGコーヒーとして販売されています。

また、NPO法人みのりでは「領家グリーンゲイブルズ」を、今後、全国から障がい者を受け入れ、技術を身に付けるための研修施設の建設を計画しています。

今回の授賞式では、コーヒー豆の耳による焙煎の活動が「事例部門」で、また、将来予定されている障がい者の研修施設の建設計画が「アイデア部門」で、それぞれ受賞しました。