「落ちない駅ホームを早く」

番組担当の塚本です。

視覚障がい者にとって、鉄道の駅ホームからの転落事故は、最も危険なことでしょう。

全日本視覚障害者協議会では、毎年2月1日を「鉄道死傷事故ゼロの日」と定め運動を展開しています。

「鉄道死傷事故ゼロの日」は、1973年2月1日に全盲の上野孝司さんが、山手線高田馬場駅のホームから転落し亡くなった日を忘れまいとの想いを込めて決められたものです。

上野さんのご遺族が、その後、国鉄(当時)を相手取って起こした裁判は、その後の駅ホームでの点字ブロックの普及の大きな原動力となったとされています。

駅にホームドアを設置する動きは、まだまだ都会に限られており、また最近は無人駅が増えるなど、視覚障がい者の鉄道利用の安全を図る動きは、これからも続けていかなければなりません。