「阪神淡路大震災から30年」

番組担当の塚本です。

1月17日(金)には、阪神淡路大震災から30年に当たって、テレビ・ラジオで様々な番組が放送されました。

NHKラジオで毎週放送している「視覚障害ナビ・ラジオ」という番組で、当時、被災地の支援活動に携わった日本盲人福祉委員会や歩行訓練士の方がゲストで出演し、震災から学ぶ教訓などが話し合われました。

その中では、それぞれの地域に、視覚障がい者が何人ぐらい、どこに住んでいるのかの情報を正確に把握しておくことの重要性が語られていました。

30年前は、そうした情報が整理されておらず、とりあえず点字図書館の利用者カードから、一人一人の住まいの確認をするなどしたということです。

勿論、視覚障がい者でも点字図書館を利用されていない方々も多いわけで、情報収集には多くの困難があったということです。

避難所を回って、「視覚障がいの方はおられませんか」というプラカードを持って回り、情報提供を求めたこともあったということです。

大震災のたびごとに問題とされるのが、避難施設でのトイレの問題ですが、簡易トイレの普及など、30年前とはかなり違った面も出ては来ましたが、まだまだ改善を要する課題は多いという事です。

「助ける 助けられるではなく 誰もが助かる社会」という番組の締めくくりの言葉が印象的でした。

この番組の「ホームページ」では、過去の番組を聞くことも出来ます。