「職場介助者さえいてくれれば」②

番組担当の塚本です。

昨日は視覚障がいの程度が進むにつれて、本来の理学療法士としての業務から外され、最後は病院の補助員として働かざるを得なかったAさんの歩みを紹介しました。

こうした経験を踏まえて、Aさんは「もし私に職場介助者が付いてくれたとしたら、理学療法士として働き続けることが出来たのではないか」と振り返っています。

その例として、例えば医師からリハビリの処方箋が出たら、職場介助者に読んでもらうことが出来たとしています。

また、そのほかのカルテや検査データなども読んでもらうことが出来れば、それをもとに患者の状態を把握し、評価をし、リハビリのプログラムを立てることも出来たということです。

更にリハビリを始めた後は、患者さんの顔色や表情を職場介助者に見てもらったり、体温計、血圧計、心電図などのデータを教えてもらうことも出来たとしています。

しかし、Aさんには職場介助者が付いてくれなかったために、全ての事を自分で何とかするしかなかったのが現実でした。

職場介助者を付けるという合理的配慮がなされない状況の中で、仕事に限界が来たと判断されてしまい、職場はAさんの職種を変更するという対応をとりました。

Aさんのメッセージを読むと、職場介助者の役割がいかに大きいかを、見て取ることが出来るかと思います。