「音響式信号機に関するご意見のご紹介②」

番組担当の目黒です。

今回も昨日に引き続き、2024年9月23日(月・祝)11時00分より放送された特別番組『知っていますか?ロービジョン~0と1の間Vol.5』に寄せられたメッセージを一部ご紹介いたします。

番組では、「音響式信号機」の稼働が、近隣住民への配慮から時間によって制限されていることについての意見を募集しました。

それに対するリスナーの皆様からのメッセージです。



音が出る信号機(音声式信号機)を見かけなくなりました。

以前は、街中の主要な交差点ばかりでなく、あちこちの横断歩道に押しボタン式の盲人用信号機が設置されていました。

腰の位置にある押しボタンを押すと、、「透りゃんせ」の曲やカッコウの鳴き声が流れていました。

この音声式信号機は、いつの間にか撤去されてしまいました。

地元の警察に問い合わせたところ、信号機が設置された近所の住民からの「うるさい!」とのクレームが、主な理由だとのこと。

音声信号機は、視覚障害者のみならず、子供たちにも安全に横断歩道を利用できるものです。

信号機の音声がうるさいとは、ひどすぎますし、情けないですね。

自動感知式だと頻繁に音声が流れるかも知れませんが、押しボタン式であれば、必要な人が押した時だけ音声が流れるので、騒音にはならないと思います。

人々の寛容さがなくなってしまい、寂しい限りです。

ユニバーサル・グランドデザインが叫ばれてかなり経ちますが、なぜ進まないのでしょうか?



信号機のメロディを夜に停止してしまう件、確かに、当事者としては、ほんとうに困ります!

しかし、「自分の家の近くで常になり続けていたらどうかな?」と考えてみると、時にはうるさく感じてしまうときもあるかと思います。

イギリスでは、国内すべての信号機に、触る突起がついています。

信号が青になると、この突起が回転して知らせます。

これだと、必要な人だけが、「青になった」ことを確認できてリーズナブルなのかなと思います。

音の出る信号機が普及しつつある中、新たな方式に切り替えるのはなかなか難しいとは思いますが、これからは、「必要な人だけが、必要な情報をいつでも得られるデザイン」が必要かなと思います。

私事ですが、私はソニーで音響の基礎開発をしています。

エンターテインメントはもちろん、このような「情報のアクセシビリティ」にも役立つものを開発していきたいと思います。



私も最寄り駅である志村坂上駅の交差点に音響信号を設置してもらうために、警視庁に連絡したことがありました。

設置するにあたり、予算との兼ね合いがあると言われ、時間はかかりましたが、意見を採り上げてもらえるので、声を上げるのは大事だと思いました。

どこに声を上げて良いかわかりませんでしたが、声を上げない限りは自分が使いにくいまま過ごさなければいけなくなります。

しっかりと使いがっての悪さを伝えることは大切ですね。

音響信号については、夜八時を過ぎると音の間隔が長くなり、八時半過ぎると鳴らなくなります。近隣への配慮があるようですね。



音声信号ですが時間によっては成らされていない信号機がありますが私の市内でも住民への配慮で制限されています。

また、行政などの玄関には盲動鈴も同じです。



番組では皆様からのメッセージを募集しています。

宛先は「 lv@joqr.net」、または当ウェブサイトの「ロービジョン広場」からもお待ちしています。