「視覚障がいの男性に暴行、男は逮捕」

番組担当の塚本です。

視覚障がい者にとっては、悲しくそして痛ましい事件が起きてしまいました。

11月14日付の「点字毎日」新聞の報道によりますと、今年9月、都営地下鉄新宿線の神保町駅のホームにある多目的トイレで、白杖をトイレのドアに当てて待っていた視覚障がいの男性が、中から出てきた男に背中を蹴られる事件がありました。

蹴られた男性は、「誰ですか、こんなことをするのは」と言って、大声で駅員を呼び、警察への通報を依頼しました。

現場にあった防犯カメラが一部始終をとらえていて、容疑者は逮捕されました。

調べに対して、容疑者は、「多目的トイレで用を足している時に、ドアに白杖が当たる音を聞き、せかされている」と思ったと供述しています。

その後、容疑者はトイレを出て、視覚障がい者の男性を蹴り上げたとされています。

点字毎日の記事の中で、日本視覚障害者団体連合の竹下会長は、「被害に遭ったら、社会を変えるためにも被害届を出すなど勇気をもって行動して欲しい」と呼び掛けています。

トイレのドアが閉まっているか開いているかを、白杖で確認した視覚障がいの男性を、「せかされていると思った」と勘違いをして、腹を立て、暴力をふるう。

なんとも悲しい事件という他ありません。