「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」

番組担当の目黒です。

今回は、以前インタビューしたロービジョンの写真家・豊吉雅昭さんが作品を展示中の「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」に伺ってまいりました。その模様をお届けします。

※豊吉さんのインタビューは、こちら→「【前半】」「【後半】」からお読みいただけます。

「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」は、深川とアートを愛する地域住民が主催する、障がいのあるアーティストを中心とした市民芸術祭です。

会場は、門前仲町・清澄白河・森下・豊洲。

それぞれのエリアで、街なかを舞台としたアート展が開催されています。

豊吉さんの作品が展示されているのは、清澄白河エリアの「深川江戸資料館・地下1階レクホール」です。




豊吉雅昭さんは、障がい者アート全国公募展「アートパラ深川大賞2024」に「人とは・・ 12.21」という作品で入選されました。

今回の作品は、“見えない視界“を表現する写真を、豊吉さん自身のシルエットによって切り取っているものです。

人とは一体何なのか。あるいは、「普通の」人とは一体何なのか。果たしてその定義に意味はあるのか。

鮮やかな作品たちは、それぞれが生きる環世界や居場所を覗く窓のように感じられ、一人ひとりが固有の存在として世界をまなざしていること、そしてその尊さと力強さを思い出させてくれました。

豊吉さんは、「自分はいま障がいと共に表現する活動をしていますが、やっぱり障がいのことを隠す人は多い。声をあげられない人の気持ちもよく分かります」と話します。

社会制度の整備や情報の周知を進めることはもちろんですが、懸命に生きる日々で自分らしく呼吸をしたり、つぶやいたりするための選択肢の一つとして、これからもアートが私たちのそばにあることを願います。

「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」は、2024年10月27日(日)まで開催中です。

詳しくは、「公式ウェブサイト」をご確認の上、ぜひお運びください。