「わが国の視覚障害者の将来」報告⑥

番組担当の塚本です。

今週も、「日本視覚障害者団体連合」がまとめた「わが国の視覚障害者の将来」報告書の内容をかいつまんで、紹介させていただきます。

今日は、「視覚障害者の情報入手」についてです。

昨今、スマホ、パソコンなどの情報機器の進歩によって、視覚障害者が情報にアクセスできる媒体は増えています。

それだけ便利になっていることは確かなのでしょうが、いわゆる情報格差の問題は完全に解決したとは言えません。

特にスマホの利用に代表されるように、世代によって、新しい技術を利用できる者と、できない者との格差が広がっていることなどは、今後の課題と指摘されています。

また、視覚障害者が必要とするコミュニケーション支援において、もっとも必要とされている「代筆・代読」については、視覚障害者のニーズに反比例して、積極的な支援がなされていない現実があるという事です。

例えば、クレジットカード利用の際、暗証番号を入力する機器が、視覚障害者にとって利用できないものであったり、自署でのサインが難しかったりして、現実にはクレジットカードの利用を諦めざるを得ないケースもあります。

キャッシュレス化の進む時代にあって、早急に解決すべき課題と指摘されています。