「イタリアンレストラン・サイゼリヤの取り組み」

番組担当の目黒です。

8月9日の「こぼれ話」で、「全日本視覚障害者協議会」が毎月発行している「点字民報」という会報誌の8月号に、視覚障害者の入りやすいレストランとして、イタリアンレストランの「サイゼリヤ」が紹介されていたと取り上げました。

今回はそのサイゼリヤについて、視覚障害者のための取り組みはどのようにして行われているのかをご紹介します。

サイゼリヤの始まりは1967年、千葉県市川市のわずか36席の洋食屋でした。そこから店舗を増やし、現在では海外にも展開しています。

リーズナブルでおいしいイタリアンレストランとして知られるサイゼリヤですが、2020年6月28日には、Twitter(現X)で以下のような内容が話題になりました。

「4ヶ月ぶりにサイゼリヤに行った。嬉しくてお料理たくさん注文しちゃったんだけど、料理を運んできてくれた大学生くらいの男の店員さんが、[ピザは12じ、サラダは 3じ、チョリソーは10じ方向に置きますね]って説明してくれて、もう、感動しすぎて涙出そうでした」(元の投稿は「こちらから」)

サイゼリヤは2011年ごろに、視覚障害者のための取り組みを始めました。

全店舗に置かれているバリアフリーメニュー(点字メニュー)は、アイセンターのロービジョンルームに通う社員が、「気軽にメニューを選んでいただきお楽しみいただけるように」と発案し、中心となって実用に至ったものです。

メニュー名や値段だけではなく、名前だけでは分かりにくいメニューの説明や個数なども記されています。

また、同時期には、店舗の接客についてのガイドの作成にも取り組み、視覚障害者への基本的な対応が記載されたということです。

サイゼリヤは、視覚障害者のための取り組みについて、「どなたにも気軽に楽しくご利用いただけるよう様々な検討しているところでございます」としています。