「ロボット盲導犬の現在」

番組スタッフの目黒です。

8月7日(水)に、リスナーさんから以下のようなメッセージをいただきました。

盲導犬の話を読んで、最近気になった記事がありました。中国では、かなりな数、盲導犬が不足していて、ロボット盲導犬を開発しているとのこと。他の国でも開発が進んでいるそうです。詳しく最後まで記事を読むことができなかったのですが、六本足で、カタカタと動く姿は、昆虫を思わせるものがありました。ロボット盲導犬のこと、もう少し詳しくお分かりになるでしょうか?

ロボット盲導犬について調べてみると、「盲導六本足ロボット」は上海交通大学が開発しているもので、現在現場での実証試験の段階とのことでした。

中国には2000万人近くの視覚障害者が暮らしているにもかかわらず、盲導犬は400匹余りしかおらず、圧倒的に不足しています。

ロボット盲導犬は、カメラとセンサーを使って移動するほか、音声認識によって伝えられた目的地へのルートを計画したり、信号を認識したりすることも可能だそうです。

開発者は、盲導犬不足に対応するロボットは、車のように大量生産できる利点を活かして、価格もより手頃になるだろうとしています。

また、犬アレルギーがある方にとっても、ロボット盲導犬は相性が良いかもしれません。

世界では他にも、アメリカの「Robotic Guide Dog」、スペインの「Tefi」や、イギリスの「Robbie」など、様々なロボット盲導犬が開発されているようです。

日本では、誘導ロボット「AIスーツケース」などがあります。



【参考サイト】

▼中国「盲導六本足ロボット」
『時事ドットコムニュース』「上海交通大チームが「盲導六本足ロボット」開発 1秒以内に応答可能ですでに実証試験中」(2024年8月15日閲覧)
https://www.jiji.com/jc/article?k=3521860&g=cgtn

YouTube『ロイター(Reuters Japan)』「ロボット犬が盲導犬となる日は来るか、中国で開発中」(2024年8月15日閲覧)
https://www.youtube.com/watch?v=Uh627ZVl7UM

▼アメリカ「Robotic Guide Dog」
YouTube『Hybrid Robotics』「Robotic Guide Dog: Leading a Human with Leash-Guided Hybrid Physical Interaction」(2024年8月15日閲覧)
https://www.youtube.com/watch?v=FySXRzmji8Y

▼スペイン「Tefi」
『WORLD ECONOMIC FORUM』「This Robotic Guide Dog Can Understand Traffic Lights And Signs」(2024年8月15日閲覧)
https://www.weforum.org/videos/this-robot-acts-like-a-guide-dog/


▼イギリス「Robbie」
『BBC』「Meet Robbie, the walking talking robot guide dog」(2024年8月15日閲覧)
https://www.bbc.com/news/av/uk-scotland-68381444

▼日本「AIスーツケース」
『日本科学未来館』「AIスーツケースについて」(2024年8月15日閲覧)
https://www.miraikan.jst.go.jp/research/AccessibilityLab/AIsuitcase/