「災害時の視覚障がい者支援」

番組担当の塚本です。

九州南部での地震発生を受けて出された南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)は、今日(15日)17時に解除されるとの見通しですが、今年元旦の能登半島地震をはじめ、いつ大きな地震が起きるのかについては正確な予測は付きません。

山形県などに大きな被害をもたらした豪雨災害もつい先日の事です。

住民の避難が必要となるような災害が起きたとき、障がい者へのきめ細かな支援は、行政にとっても、地域住民にとっても大きな課題となります。

日本眼科医会」では、ビジョンバン(眼科医療支援車両)を製作し、被災地の視覚障がい者への医療支援の態勢を整えています。

これは、2011年の東日本大震災の際、アメリカのミシガン大学から空輸された眼科医療支援車両が、被災地の眼科治療に大きな成果を上げたことを受けて製作されたものです。

このビジョンバンは、2018年の岡山県倉敷市の豪雨被害や、今年1月の能登半島地震でも被災地の避難所などに派遣され、視覚障がいの被災者の医療支援などに成果を挙げたとされています。

こうした取り組みが更に広がることを願います。