「混ざり合う社会を目指して~黒岩神奈川県知事」

番組制作担当の塚本です。

昨日に続いて、「障害者と健常者が混ざり合う社会」を作ろうという取り組みを紹介します。

先日、神奈川県の黒岩知事が、雑誌Forbesのインタビューを受けた記事をネット上で読む機会がありました。

タイトルは、「本音は特別支援学校をやめていきたい 神奈川県 黒岩知事が『ごちゃまぜを当たり前に』したい理由」というものでした。

盲学校などの特別支援学校をやめたいなどという言葉は、何という乱暴な意見と受け取られてしまうでしょうが、黒岩知事の目指すところは、それとは全く次元の違うものです。

神奈川県では、「当事者目線の障害福祉」という目標を掲げ、憲章や条例を策定しています。

きっかけは、2016年7月に県立の障害者支援施設「津久井やまゆり園」で元職員が19人の入所者を殺害した事件でした。

犯行に及んだ理由は、「意思疎通を図れない人間は生きている意味がないから」というものでした。

この事件をキッカケに、黒岩知事は「障害者とともに生きる社会の実現」を県政の最優先事項とします。

障害を持った当事者を交えた会議を積み重ね、そのすべての会議に黒岩知事は出席したという事です。

そして、「障害者とともに生きる社会の実現」のためには、障がいのあるなしに関係なく、ごちゃまぜが当たり前になっていくことが、教育現場から広がっていけばいいとの考え方に行きつきました。

勿論、神奈川県では盲学校をはじめとする様々な特別支援学校の充実を図っていきますが、「本音を言えば、特別支援学校を将来はやめていきたい。障害者と健常者が、ごちゃまぜになって生きるのを当たり前と思える社会が作られていくプロセスを見せたい」と黒岩知事は話しています。

神奈川県の目指す方向について、皆さんはどのようにお感じでしょうか。