2021.09.15
国際スポーツの祭典とSDGs
坂口 愛美
7月19日~と8月23日~のSDGs Voiceは、東京オリンピック・パラリンピックで実施された「みんなのメダルプロジェクト」と「みんなの表彰台プロジェクト」についてお伝えしました。
「みんなのメダルプロジェクト」とは、東京2020大会でアスリートに授与される金・銀・銅メダルを全国各地から集めたリサイクル金属で作ろうというもの。
使われなくなった携帯電話やパソコンなどの小型家電には、金・銀・銅やレアメタルなど、多くの有用な資源が含まれていて、「都市鉱山」とも呼ばれています。
2017年4月から2019年3月までの2年間で、全国の参加自治体からおよそ7万9000トンの小型家電を回収し、そこから金およそ32キログラム、銀およそ3500キログラム、そして銅およそ2200キログラムの金属を確保。
金・銀・銅あわせておよそ5000個のメダルに必要な金属量を100%回収することができたそうです。
また、表彰台のプラスチックパーツには全てリサイクルプラスチックを使用した「みんなの表彰台プロジェクト」。
全国の学校などから回収した使用済みプラスチックと海洋プラスチックを合わせて、市民参画型のリサイクル表彰台へと生まれ変わらせました。
どちらも、オリンピック・パラリンピック史上初めての取り組みだそうです。
表彰式を彩るアイテムにも、様々な想いが込められた大会だったのだなと実感しました。