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衣服ロスを救う「NewMake Labo(ニューメイクラボ)」  

伊藤 佳子

日本では毎年29億着の洋服が生産され、
そのうち15億着が余ってしまうと言われています。

たくさんの作り手の思いと手を通じて生み出された新しい洋服が
一度も着られることがなく、捨てられることのないよう
新しいファッションコミュニティが誕生しました。

その拠点となるのが
ファッションの中心地 東京・表参道原宿エリアに、この夏オープンした
「NewMake Labo(ニューメイクラボ)」

ブランドから提供された廃棄される予定の洋服を
登録した会員であるデザイナーやクリエーターが
施設内のミシンやプリンターなどを無料で使って「アップサイクル」します。
アップサイクルとは、いらなくなったものの素材を生かしたまま
デザインなどの手を加え、新しい価値を付けてアップグレードさせることです。

服がかかっている鮮やかな台、これは糸が作られるときに巻き付けられる
「木管」をベルトで留めて作っています。
この木管も捨てられる予定だったものです。

取材に伺ったとき、服を提供していたブランドはイタリアのミッソーニ社。
このライダースジャケットはもともとワンピースだったものを
99%襟ぐり以外全て使って生まれ変わっています。

「NewMake Labo(ニューメイクラボ)」を開設したのは東急不動産とストーリーアンドカンパニー。
ミシンは、ブラザーから無償提供されたもので
会員登録も無料です。

会員はデザイナーやクリエイターが多いそうですが、
ミシンを使うのは小学生以来…という方もいらっしゃるそうです。

NewMake・ディレクターの吉村真由さん(左)と会員の岩元美来さん(右)

ストーリーアンドカンパニーの細川拓代表は、
「ブランドが力を入れているサステナビリティの取り組みを知ってもらいたい。
また、参加するクリエイターがここを一つのステップアップの場として、世界にはばたくデザイナーが生まれて
いつかこのエリアで、お店を持つことになりました…というようなストーリーが生まれたら最高に素敵」と話していました。

この記事を書いたのは…

伊藤 佳子
伊藤 佳子

ボッチャ大会に子供たちの田植え体験…取材した私が楽しく感動しました!人のために力を尽くす…そんな素敵な人や活動をどんどん紹介していきたいです。

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