2021.07.20
リサイクル金属からメダルを作る「みんなのメダルプロジェクト」
坂口 愛美
7月19日からの1週間は、23日金曜日から開幕する東京オリンピックを前に、大会で実施されているSDGsの取り組みをご紹介しています。
大会コンセプトのひとつが「持続可能性」ということで様々なプロジェクトが行われていますが、そのうちのひとつが「みんなのメダルプロジェクト」。
「みんなのメダルプロジェクト運営事務局」の中村俊夫さんにお話を伺いました。
東京2020大会でアスリートに授与される金・銀・銅メダルおよそ5000個を全国各地から集めたリサイクル金属で作ろうというプロジェクトです。
メダルの材料となる金属は、使用済みの携帯電話やパソコンなどの小型家電から取り出します。
2017年4月から2019年3月までの2年間で回収された小型家電は7万8985トン!
分解・選別したあと、基盤などから金・銀・銅を抽出。
オリンピック・パラリンピック史上初めてとなる「小型家電からできたメダル」が出来上がりました。
このメダルがアスリートの胸に輝くことで、環境への意識を変えるきっかけになってほしいと中村さんは願っているそうです。
メダルや表彰台など、表彰式を彩るアイテムにも多くの人の想いが詰まった大会が、まもなく幕を開けます。