2020.04.27
富士山の環境問題
西川 文野
去年の9月に初めて富士山を訪れました。
ゴミが落ちていないことやトイレが快適に利用出来ることに驚き、
如何にして、現在の富士山は存在しているのかと、「富士山の環境問題」変遷について取り上げました。
1990年代後半には、世界的にも富士山のゴミ問題は知られていたようです。
2013年には世界遺産にも登録され、
その前後には登山者の増加なども話題となりました。
“清掃登山”という言葉があります。
不法投棄されたゴミを拾いながら登山~下山を行うことです。
このような活動以外にも、富士登山者が
(ゴミを山に捨てるのはもともと良くないことだが、山にあるゴミを拾って持って帰ろう)
と考えながら訪れたことも富士山を綺麗に保つ要因となりました。
富士山以外の山を登るときも同様ですが、自分のゴミは自分で持ち帰るのは最低限のルール。
そもそもゴミをあまり出さないような登山準備をすることも重要です。
又、2006年富士宮山頂にある公衆トイレが改築され、バイオ式トイレになりました。
それからも山のトイレは年々進化し続けており、
バイオ式・浄化循環型・燃焼式など、様々な方法で現在も実験中です。
登山者によって支払われるチップ・富士山保全協力金などによって維持されています。
動植物や天然水など、守らなければならないものもある富士山。
美しいまま、未来へ繋いでゆくためにも、ルールを知り、守って登ることが大切ですね。
今は、こだま登山部は山登りも自粛中ですが、
「いつでも富士山のご案内を致しますよ。」という登山ガイドの児玉やすしさんです。
こだま登山部