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SDGsと新型コロナウイルス

長 麻未

世界各地で猛威を振るう新型コロナウイルスの問題は「SDGs」と決して無関係ではありません。

SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の「すべての人」には、
もちろん新型コロナウイルスへの対応に最前線であたっている医療関係者も含まれます。

例えば、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、
不要不急の外出を控えることは、自分だけでなく、周りのみんなの健康を守ることになり、
SDGs達成のための行動とも言えます。

番組では、医療関係者を支援しようと4月3日に設立された
「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」についてご紹介しました。
クラウドファンディングで寄付を募るもので、集まった資金は、マスクや防護服などの供給、
ワクチンや治療薬の研究・開発費用の助成など、感染拡大防止活動に使われます。

この基金を立ち上げたメンバーであり、クラウドファンディングを行うIT企業、
READYFOR株式会社 代表取締役CEOの米良はるかさんにお話を伺いました。

「新型コロナウイルス感染症:拡大防止活動基金」について、詳しくはこちらをご覧下さい。

ここには、インタビューの最後に米良さんがおっしゃったことを書き留めます。

「もちろん自分の身を守ることが1番大事ですし、
家族の身を守ることや大切な人の身を守ることが1番大切なので、
本当にあらゆる人が大変な状況だと思うんですけれども、
この基金の場が少しでも希望を持てるような、そういった場になるように
私たちとしても、透明性高く、スピーディーに、
頑張る皆さんに届けていきたいと思っておりますので、ぜひご協力をお願いいたします。」

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そして、この基金による寄付活動に、いち早く賛同した団体が日本プロ野球選手会でした。
選手会会長を務める読売ジャイアンツの炭谷銀仁朗選手をはじめ、
各球団の選手会長、選手たちが、寄付したことをSNSなどで、次々と明らかにしていきました。
既に多くのプロ野球選手やメジャーリーグの日本人選手たちが寄付を行っています。

その背景には選手たちの活動を後押した方の存在が!
普段からプロ野球選手や球団のチャリティ活動をサポートしている
NPO法人「ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)」の代表 岡田真理さんです。
スポーツライターとしてもご活躍です。

※写真提供:ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)(1番右にいらっしゃるのが岡田さんです。)

番組では、この基金を選んだ理由や選手会に提案した時の選手たちの反応、選手たちの思いを教えて下さいました。

また、「ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)」設立のきっかけとなった
岡田さんご本人のアメリカでの経験や普段の活動についてもお話いただきました。

NPO法人「ベースボール・レジェンド・ファウンデーション(BLF)」について詳しくはこちらをご覧下さい。

アメリカのようにスムーズにチャリティ活動を行えるようサポートをする、
どんな支援をしたいか選手とじっくり話して、選手の思いに合う支援先を提案する、
そんな組織や団体は、BLFを設立した2014年当時、日本にはありませんでした。

何かを始めるのは大変なこと、その上、誰もやったことがないことだと特に・・・。
そんな中、メジャーリーグでの経験があり、アメリカと日本の違いが分かっている
和田毅投手が背中を押してくれたという話は、ぐっとくるものがありました。
助けて下さる方の存在って大きいですよね。

さらに、お話を聞き進めると岡田さんを突き動かしているのは「野球が大好き」という純粋な思い。
インタビュー最後の言葉をここに記します。

「野球が好きなので、野球選手たちがスーパースターとして
子どもたちから憧れられているのが嬉しいんですね、純粋にファンとして。
そういう機会を作りだせることは凄く私にとっても喜びですし。
私は30年ぐらいずっとプロ野球ファンなんですけれども、
プロ野球に感動を今までいっぱいもらってきたので、
個人的にも野球に対して何か恩返しがしたいという思いが、野球ファンとしてもそうですし、
野球の仕事をさせていただいている身としても、そういう気持ちがあるので、
この活動を通して、野球に少しでも恩返しが出来ればなという気持ちがありますね。」

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取材でいろんな立場の方にお話を伺うと、SDGsがどんどん立体的に見えてきます。
SDGs達成に向けて、自分の好きな分野に関すること、興味のあることから始めてみるのもいいなと素直に思った一方、
みんなのために活動している人を応援することも目標達成に繋がるのではないかと思った回でした。

こうして放送で頑張っている人の姿をお伝えすることも放送局としてできることの1つなのだと信じて、
これからも様々な話題をお届けします!

この記事を書いたのは…

長 麻未
長 麻未
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