山下真司と振り返る『スクールウォーズ』の名台詞「俺はこれからお前たちを殴る!」
「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の8月30日のゲストに、俳優の山下真司さんが登場! ドラマ『スクールウォーズ』の撮影の裏話を語った。
鈴木おさむ「山下さんといえば『スクールウォーズ』の滝沢先生が印象的ですが、さっそくあのフレーズを頂いてもよろしいでしょうか?」
山下真司「“俺はこれから鈴木を殴る!”」
坂口愛美アナ「おさむさん殴られるんですか(笑)」
鈴木「嬉しいですけど、山下真司さん僕の奥さんの森三中大島を殴ったことありますからね? 『笑ってはいけないシリーズ』でパロディやって滝沢先生が出てきたんです」
山下「やった、病院で!」
鈴木「“俺はこれからお前たちを殴る!”って言って、うちの奥さんがユニフォーム着せられて、いきなりうちの奥さんをパンッって(笑)」
山下「覚えてる覚えてる! ちょっとおちょくったところがあったんですよ。“ここは一発ビシッといかなきゃ”と思って。申し訳ありませんでした!」
鈴木「いや、分かります。あのときみんな、うちの奥さんもニヤニヤしてたんですよ。だから“ニヤニヤすんじゃねえ!”って気持ちのビンタになったんですよね。だから大晦日に家で奥さんが滝沢先生にビンタされてる姿を見て、なんとも言えない年越しになりました(笑)『スクールウォーズ』って元々実話ですよね? 当時あの話が来たとき、どう思いました?」
山下「ラグビーかぁって思いましたよ。やったことないし、これは大変なことになったと思いました。でも、主役じゃないですか?“やるしかない!”と」
鈴木「台本を読んでいく上で、正直あんなにヒット作になると思いました?」
山下「ぜんぜん。良い台本だなって思いましたけど、ヒットするとか考えてる余裕がなかったです」
鈴木「ドラマが始まって、脚本は変わってったんですか?」
山下「3名くらい脚本家の先生がいて、争うように良い台本を書いてこられたんですよ。バトンタッチでやってたので、良い脚本を書いてこられると次の脚本家の先生も“負けてられない!”ってなってどんどん良くなったんですよ」
鈴木「明らかに、最初は不良ドラマだったのがスポ根ドラマになって、その後はイソップの話で。どんどん熱量が変わってったじゃないですか?」
山下「そうなんですよ。でも名場面と呼ばれるシーンは、ほとんど実話なんですよね。それだけに当事者の人たちから“こんなんじゃねえよ”って思われたくないから、いい作品にしようっていう情熱が最初からあったんですよ」
鈴木「聞きたいんですけど、生徒たちを殴るビンタのシーンは当てぶりですか?」
山下「もちろん。アクションやってましたから。でもまさかグーで殴るとは思わないですよね。普通ビンタじゃないですか。でもあそこはダメな落ちこぼれが勝ち上がっていくポイントとなるシーンだったんで、めちゃくちゃ大切なシーンだから本気でやるしかないと思いました」
鈴木「ああいうシーンって出てくる生徒たちが売れっ子役者じゃないから、経験値もないじゃないですか? だけど生徒たちが号泣してたイメージがあるんですけど泣いてました?」
山下「泣いてましたね。一週間くらい前からこういう話だって分かってたんで、試合のビデオとかみんなで見て、“みんなこれだけ真剣なんだぞ。お前たち役者をやるのに、ボーっとした目が映ったらカッコ悪いだろ”ってコミュニケーションをとって。“ここを逃したらお前たちも俺も明日はないよ?”って」
鈴木「へー! 先生じゃないですか」
山下「それなのにやつらは昼飯を食いに行きましたからね」
坂口「あのシーンを撮る前に!?」
山下「ちょうど休憩時間になって。テンション上がってたから“このままいきましょうよ!”って思ったけど、言えませんでしたね。生徒たちも“ご飯行きますー”とか言うから、“お前ら芝居ちゃんとできなかったらぶっ飛ばすぞ!”とか言って。帰ってきて撮影やったら、ちゃんとできるんですよ。あのとき僕は本当に悔しいと思いましたね」
坂口「山下さんは食べなかったんですね」
山下「ロッカー室に一人で残ってましたね(笑)」
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