何事も継続するのに必要な3つのステップ。中元「土台となるステップ0はまずエネルギーがあること」
『中元日芽香の「な」』が、8月28日(月)午前7時に更新され、「中元のつぼ」のコーナーで「継続」について取り上げ、心理カウンセラーの立場から、継続するための3ステップについて話した。
今回の放送がちょうど第100回ということで、「継続」というテーマを取り上げたという。継続に関して必要なステップを中元が挙げてくれた。
まず継続に関して、土台であるステップ0として、「エネルギーが足りないと継続できない」という。一体どういうことか。
中元「エネルギーというと身体的時間的にもですし、精神的なエネルギーも同じくらい大切です。長く続けていきたい習慣がある方や、生活を変えようとされている方に対して、私はなるべく自分に余裕があるタイミングでスタートしてみましょうということをカウンセリングの中でお話をします。忙しすぎる時期とか、体調が芳しくない時期には継続するだけのエネルギーが湧いてこない場合がありますよね。それで長く続けられなくなったことで、自分に自信がなくなっちゃったとか、たとえばその勉強に対するネガティブなイメージがついちゃったっていうことは、できれば避けられるなら避けたいなと思うので、たとえばスケジュールが割と空いてる時期、期末テスト終わった夏休みの時期から始めてみるのどうですか?とかっていうような提案をすることがあります。なので土台として、エネルギーがちょっとあるよっていう状態であること」
ステップ1は、「誰かに宣言すること」。これは良し悪しがあるという。
中元「良し悪しがありますがメリットを挙げるとすると、自分のモチベーションが上がるとか、周りが協力や応援をしてくれるかもしれないっていうことです。逃げられないわけではないですけれど、みんなに行ったしやらないとかっこ悪いかって思うタイプの方には、宣言するの有効だと思います。禁酒とか禁煙だったら、周りの人の目が抑止力になってくれますよね。なんで喫煙所いるんだい?みたいなのとかね。あなたはノンアルビールだよね。みたいなのとか。良し悪しと言いましたが、心配な点としてはプレッシャーになりすぎちゃったり、言ったこと周りが知っているっていう事が過度なストレスになってしまうタイプの方だったら、義務感が強くなりすぎちゃうので、そこは自分の性格を考えて少し軌道に乗ってきたところで宣言するっていうのはありですね。1週間ぐらい誰にも言わずに禁煙できたから、今後もやっていけそうだなと思ったところで宣言するとか、有言実行っていう言葉がありますが、言わずに影で努力できる人はそれはそれでかっこいいなって私は思うんですけれど、ステップ1の誰かに宣言するっていうのが私の場合大学に入学した時、通信制だったんですけれど、途中で退学する人の割合も結構多いというのを耳にしたんですよね。だから言わないでひっそり行って、きっと私にはできないなと思いまして。なので、先ほどの前者の言った方が燃えるタイプかっこつけというかっていうところがあるので、宣言した方が燃えるかなと思って、今在籍してますよっていうことを世間様に言っちゃおうと思って、プロフィールに書いたっていうことがありました。実際なので、単位を取るのに向けて勉強するのしんどいなって時期にも、いやーでも卒業まで頑張るって言ったしなみたいな、私のプライドが高いところが功を奏して、作戦は成功したので、誰かに宣言するっていうのも継続をしていく上で有効かなと思います」
ステップ2は「仲間・同士を作ること」だとか。どうやって仲間を作るのか。
中元「これはオンラインサロンとか、あるいは習慣化アプリとかがあるんですね。たとえば「みんチャレ」っていうアプリがあったりして、同じ志を持った人たちでグループを作って情報を共有して励まし合っていくっていうものなんですけれど、オンラインサロンとかも、ちょっとそんな節がありますよね。同じ目的を持った人たちでグループを作ってっていう。継続をやめてしまう要因として考えられるのが、楽しいと感じられないな、辛いなとか、習慣になってなくてつい忘れてしまったなみたいなことがあるかと思います。運動習慣とか、習慣にするまでには、ちょっと継続してやっていかないといけないので、寝る前に運動しようと思ってたら忘れちゃったみたいなとか。なので、それを仲間内で共有するってことですね。今日は何回トレーニングしましたよとか、相互で励まし合う仲間がいると心強いのかなと思います。ただしとある論文を読んできたんですけれど、運動習慣身につける上で、仲間作るっていうのは、必ずしも必須項目とまではいかないみたいなんですね。いないよりいる方がより率は上がるんだけれど。なので、自分は仲間がいる方が燃えるタイプだなっていう方にはアリな方法かなって思います」
ステップ2までを経て、習慣化していき継続できるようになったら、ステップ3「目標設定を都度見直す」ことが必要だという。
中元「最初の頃に比べて、たとえば30分勉強し続けることが苦ではなくなってきたなっていうのだとしたら、次は45分にしてみようかなーとか、トレーニングが継続できるようになってきたら、次は数字を設定してみようとか、体重でもいいですし筋肉量でも、ダンベルの重さを上げていくでもいいですしね。気づいたら楽しく継続できるようになってたなっていう状態が、スキルの面でもメンタルの面でもいいのかなと思います。持続してくると飽きが出てきますよね。飽きっぽい人は、物事を継続するのが難しいというのが私の実体験からも想像できます。飽きへの対策がこの目標設定の見直しになるのではないでしょうか?勉強も、継続していくと基礎はマスターしてしまって、新しく理解できた喜びとかテストの点数の伸びなども緩やかにどうしてもなってきてしまいますよね。なんで自分自身が飽きちゃって、楽しいとか発見とかなくてただただ辛いだけだなって退屈になってしまわないような仕掛けを自分でやってあげられたらいいのかなって思います」
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
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Profile
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1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。