ガソリン補助金、10月以降も延長することを検討！電気ガス代も。

とりあえずいい方向には向かっているが、補助金だけではなく減税も含め検討を。

岸田総理は昨日、10月以降もガソリン価格高騰に対する激変緩和措置を続ける調整に入った。9月末に期限を迎える現行の補助金の延長も含めて検討する。岸田総理が昨日、月内に具体案をまとめるよう与党に指示したもので、燃料以外の物価高への対応策を9月中に打ち出す。

寺島尚正アナ「森永さん、このガソリン補助金の延長、これどうなるんでしょうね？」

森永康平「まあ、まだ確定というわけではないですけども、ひとまずいい方向には向かってるんじゃないかなとは思っていまして、今徐々に補助金を減額してる最中ですから、公式なエネルギー庁のホームページに出ているデータではもうリッター180円を超えてしまってますし、もしかしたらガソリンスタンドの店舗によっては、もう200円近くまで上がっているところもあるでしょうから、そう意味では電気代ガス代に対する補助金というのも9月末に同じタイミングで切れてしまうんですね、このまま行くと。そうすると消費者の購買欲というのは当然削られるわけですから、やはり延長というのは検討すべきだと思いますし、この間出た4～6月期のGDPはすごく伸びが大きかったと。実質で6%、これ前期比年率ですけど、6%成長、名目で12％、それだけを見れば確かにすごいように見えますけど、内訳を見ると個人消費はマイナスだったわけですよね。そのデータを元に考えれば、このタイミングでガソリン代および電気ガス代が上がっていくっていうのは、抑えなきゃいけないと。考えは適切なんじゃないかと思いますね」

寺島「これ、やはり政府としては4月から6月の例の数字を見てから判断したいということだったんですかね？」

森永「いや、それはないんじゃないですかねえ。どっちかっていうと支持率とか、そっちなんじゃないかなって思いますけどね」

寺島「総理は自民党の萩生田光一政調会長と総理官邸で会って、燃料油価格への対策に緊急で取り組む必要があると伝えました。その後記者団に、9月上旬には効果が実感できるように、今月内に成案を得ると表明、9月にかけて全般的な経済対策を議論すると述べました。他には電気ガス料金への支援、これが9月いっぱいには期限を迎えます。政府はこれを延長するかどうかを判断するといいます。補助金による価格抑制策には批判的な見方もあるようですが、森永さん、このあたりはどうですか？」

森永「とりあえず現行の制度を延長するというのが手続き上は楽な話ですから、まずはこういうやり方でっていうのは、時間を考えれば仕方ない部分もあるかなと思いますけど、ただ僕もですね、補助金でやらずとも例えば減税したらいいんじゃないの？っていう話があって、ガソリン価格に関しては事実上二重課税のようになってしまっているのは前から指摘されている話ですが、消費税を下げればこれがガソリンの価格にも影響が出るわけですよね、上乗せされる税金が下がるわけですから。それもありますし、そもそもトリガー条項ってどこ行っちゃったんだっけ？ということもありますので、必ずしも補助金だけしか解決策が無いわけではない。ただ手続き上は現行のものを延長するというのが一番楽なので、そっちを選んでるだけなんでしょうけども、やはり幅広く、減税も含めた検討もして欲しいなと思います」

寺島「トリガー条項ってね、ガソリン価格が160円以上になったら、税の一部を減らしますよっていうことですもんね？」

森永「今だって、200円行くよっていう話ですからねえ（笑）。160円とは全然距離が離れちゃってるわけですからねえ」

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