硫黄島の戦没者は2回戦争の被害に遭っている
戦時中、2万人超が玉砕したとされる硫黄島。8月15日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』という本の著者で北海道新聞の記者、酒井聡平さんに硫黄島について伺った。
小島慶子「何で多くの遺骨が行方不明で何でまだ戻れないのか?結局いまだに解決していないわけですよね。祖国に戻りたいと思いながら、その地に眠っている人がいっぱいいるわけです。どうしてこんなに時間がかかっているのでしょう?」
酒井「戦没者2万人のうち、1万人が見つからない理由っていうのは本当にたくさんあるんですけれども、その大きな理由の1つをあげるなら、戦後、硫黄島は1968年まで米軍の占領下に置かれていたんですけれど、この占領期間中、硫黄島は核を隠す秘密基地になっていたんです。その核の機密保持のために遺骨収集が行えなかったんではないのかという説を私は説いています」
大竹「1945年に戦争が終わって1968年ですから20年以上、そこに核があったんじゃないかと。そのために遺骨の収集が遅れた」
酒井「そうですね。当時は冷戦下でしたからアメリカの最大の安全保障政策は核配備でした。硫黄島はこのコマの1つにされてしまった。つまり硫黄島の戦没者っていうのは2回戦争の被害に遭っている。まず防衛戦で全く支援も援軍もなく命を落とし、さらに戦後は冷戦という戦争に翻弄されてしまったと私はみています」
酒井聡平さんは、この他にも自分自身で調べ上げた硫黄島について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。酒井聡平さんは大竹メインディッシュというコーナーに出演しています。
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