生産性は”越境”と”景色合わせ”で大幅アップ!!「なぜあなたのチームは生産性が上がらないのか？」

様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。

2023年7月31日、8月7日の放送では、フジテレビの清水俊宏さんの「#シゴトズキ」とのコラボイベント「シゴトイノベーション」の第2回の様子をお届けしました。「シゴトの進め方革命 ～チーム強化メソッド～独自メソッド「COROPS」に学ぶ」をテーマにトークを展開。パーソルプロセス＆テクノロジー株式会社執行役員・ビジネスエンジニアリング事業部事業部長の小野陽一さんとあまねキャリア株式会社 代表取締役CEOの沢渡あまねさんをお客様にお迎えし、生産性について伺いました。

入山：「COROPS」（コロプス）とは、どういうもので生産性にどんなプラスがあるのでしょうか。

小野：そもそも生産性とは、付加価値÷資源。分母を減らすことは重要な要素ですけど、我々も無限に人を採用できるわけではないので、いかに分子を増やすか。こういったことにも取り組んできました。そういうことをできるためのチームの我々なりの解釈が「COROPS」に書いてあります。

入山：私もこの意見に大賛成なんですが、「COROPS」で特に大事なポイントは？

小野：いかに、認識合わせをするか。ステイクホルダーやチーム内の認識合わせをすると、色んな気付きがあり、そこに付加価値があがるんですね。

入山：最大のポイントは認識合わせ！沢渡さんはいかがですか？

沢渡：私は認識合わせを景色合わせと呼んでいるんですが、景色って悪気なく違うんです。例えば、課長と部長と担当者、景色の違いをわかり合うところから、何が問題で課題かを丁寧にコミュニケーションでもってすり合わせする。すると、「社長が見えていたこの景色って、担当者のこの行動の積み重ねで繋がるんだ」とか、降雪点を見つけてあげて解決するような。マーケティングやデザイン思考って、他者の景色をいかに理解するかで、それってフラットな対話を通じることで景色って合うんです。それこそ越境、例えば、清水さんと僕が雷に打たれて、体が入れ替わったまま仕事をするとしたら、清水さんは「沢渡さんはこういう仕事してるんだ」となります。これが越境体験ってそういうことなんです。

入山：「フラットな対話」と「越境」というキーワードがでました。小野さんは、これについてどうですか？

小野：フラットな対話は、どうやるか？一つは、コミュニケーションのルールが決まってないことがあります。会議で部長ばかりが喋っていたら、全然そうはならない。否定はしないでおこうといったり。何をどんな風に、どの場で共有するか、それを決めておくと、効率的にフラットな対話ができるんじゃないですかね。

入山：清水さんどうですか？

清水：具体的に生産性があがった事例はありますか？

小野：会議の時間は減りました。2時間の会議が最短1時間とか、30分とか。例えば、資料は事前に見ておいて、議論から入るとか。説明や報告はメールにして…

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本日のお客様
小野陽一さん
2008年にパーソルプロセス＆テクノロジーへ入社し、IT業界の大手クライアントを中心に営業企画・サービス開発の支援。その後、関西支社の立ち上げや基幹事業であるICTアウトソーシング事業の変革、ドローンビジネスの立ち上げなど、既存事業の変革と新規事業の立ち上げを経験。2023年より執行役員に着任し、ICT、エネルギー、セキュリティを含むアウトソーシング事業全体を管轄。アウトソーシング事業のノウハウを集約したチーム強化メソッド『COROPS』の無償公開を通じて「より良い仕事の進めかた」の普及を推進。

沢渡あまねさん
日産自動車、NTTデータ、大手製薬会社などで16年の勤務を経て、現在はあまねキャリア株式会社を静岡県浜松市で創業し、代表取締役CEOを務める。複数の企業の顧問としても活動。組織開発、ワークスタイル変革、インターナルコミュニケーション改革の講演・アドバイザー・執筆活動に邁進。これまで400を超える企業・自治体などの組織変革を支援。

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