村上信五くんと経済クン「自分らしい仕事を“旅”で発見する！仕事旅行社とは？」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【仕事旅行社とは？】
花屋・雑貨店・神主・占い師・農業・デスクワークの仕事など幅広く一日体験できるサービス。職場を訪問するのを「旅」となぞらえて「仕事旅行」という名前でサービスを展開している。直接仕事に結びつくというよりは、あくまで体験。田中さん自身が、以前は金融系の会社に５年ほど勤めていた。何も考えずに就職してしまったため、悶々としてきて他の仕事を探すために勝手に会社訪問をしていた。すると会社によって文化や雰囲気が全然違って、その発見が楽しかった。これを形にしてみようと思って起業した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【具体的にどのような旅を提供しているか？】
現在120種類ほどの仕事が体験できる。値段は数千円～数万円。平均すると１万円くらいのものが多い。今人気なのは花屋や神主、日本語教師など。どの旅先も３つのパートを取り入れている。⓵その仕事をしている人に話を聞く⓶仕事を見学させてもらう⓷実際に仕事に挑戦する。神主体験でいうと、見習い衣装に着替えて掃除をしたり、神道についてレクチャーを受けたり、記念撮影をしたりする。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【ユーザーの年齢層は？】
３つの層がある。⓵20代前半（新卒で就いた仕事を続けるか悩んでいる人）⓶30代後半～40代（今後の人生の方向を悩んでいる人）⓷シニア（定年後のセカンドキャリアを考えている人）
今はシニアが一番増えてきている。これまで３万人くらいが参加している。最近は副業の推進やセカンドキャリアのサポートという意味で、法人での利用も増えている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【利用者の声は？】
「この体験をきっかけに会社員から職人になりました」と、がらっと人生を変えた人も印象的だが、実は多いのは「今の仕事の良さに気づきました」という声。海外旅行に行って日本の良さに気づくのと同じ現象が起きる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【仕事旅行社をやっていく中で感じたことは？】
「やりたいことがわからない」という人がものすごく多い。日本の就業者数は6000万人ほどだが、その半数が「このままでいいのかな」と悩んでいるという。情報があふれているため、行動せずに頭の中で悩んでしまうが、色々な仕事を経験してみることが大切。世の中には２万種類ぐらいの仕事があるといわれているので、みんなきっと何か合う仕事があるはず！
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【あなたにとって仕事とは？】
田中さん「自己表現の手段」
村上さん「己の器を知る手段」
坂口「生きること」
→三者三様の答え。だからこそ何が正解というのはない。仕事の仕方にも色々な形があって良い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【10年後、仕事旅行社はどうなっていたい？】
みんながそれぞれ独自の価値観で仕事を選べる世の中になっていてほしい。そのために、世の中にどんな仕事があってその仕事にどんな魅力があるのか、気軽に体験できるようにしてその魅力を伝えていきたい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
村上さんは「海の見えるカフェで働く」という旅にかなり興味を持たれていましたが、私は「図書館の館長」に惹かれました！HPを見てみるだけでも「こんな仕事があるんだ！」「この中なら私はこの仕事に興味があるんだ！」という発見がありますので、ぜひみなさんもHPをチェックしてみてください！
坂口愛美