勉強に集中するための4つの方法。中元「今回はいつも以上に実践的なお話ができそう」
『中元日芽香の「な」』が、7月24日(月)午前7時に更新され、「中元のつぼ」のコーナーで「勉強と集中」について取り上げ、心理カウンセラーの立場から、勉強に集中するためにできることについて話した。
7月に入り、勉強についてのお悩みのお便りを紹介することが多かったために、今回は「勉強と集中」というテーマを掲げることにしたという。中元は、「今回はいつも以上に実践的なお話ができそう」と語り、集中できるポイントを4つ挙げてくれた。1つ目は…
中元「集中する方法その1。「最初にすべきことのレベルを下げられるだけ下げる」これは意欲が湧いてこない時にやっていただきたい。やらなきゃいけないけど、そもそも机につきたくないなっていう時。意欲が湧いてこないと、集中するコンディションに持っていくのが難しいなっていうのは、皆さん経験があるかと思います。気分が乗らないけど、勉強しなきゃいけない日は、早く片付けられるものから取り組むとか、比較的難易度が高くないものから取り組みはじめる。好きな科目からやってみるとかして、自分の中でギアをちょっとずつ上げましょう。作業興奮っていう言葉を以前紹介しましたが、作業をしていく中で湧いてくる集中力や意欲のことを指します。なので1番最初のやる気でないなっていうのをなんとか乗り越えると、集中モードに切り替わってくれるので、とりあえず始めてみるっていうのが大切です。なので、勉強始める時のファーストステップとして自分にとっていきなり大きい山に挑戦するんじゃなくて、最初の一歩にふさわしい勉強にまず取り組んでみることがいいんじゃないかと思います。」
続いて、集中する方法その2は…。
中元「「時間制限について」。集中力が無限に続く人はいないそうです。残念なことに。無限に続いてくれたらいいですけどね、継続する時間に関して15分45分90分の法則ってのがあります。人が集中できる時間はこの3つであるっていうふうに言われてるんですね。なので、例えば気分が乗らない時にまずは15分やろうっていう区切り方でもいいですし、もしくは自分にとってすごく負荷のかかる勉強。難しい勉強を15分頑張ってみようというふうにあらかじめ枠を決めるっていうのも一つの手かなって思います。コンディションがいい日は90分とか、朝出かける前に45分勉強タイムを設けるようにしようかなとか。この3つの数字を覚えておくと学習計画を立てる上で役に立つかもしれません。勉強する人で朝の時間有効に使うっていう方よく聞きますね。私は今のところ、使えてないというか、遅寝遅起きして気づいたら朝になってるんですけれど、ただやっぱり朝って集中しやすいし、静かで他の人からの連絡が来て妨害みたいなこともないし、っていうふうに聞くので朝にそういった時間持ってくるのもいいのかもしれないですね。私は、できてないですけどね」
続いて、集中する方法その3は…。
中元「「脳内のドーパミンを増やす」ドーパミンというのは、神経伝達物質の一種でやる気が出て集中力が継続するために大事な役割をしてくれます。勉強しながらドーパミンを分泌できたらいいんですが、その方法も確かにあって例えば自分が好きな科目をしている時とか、あとは、この勉強をした先にこういう明るい未来が待ってるのかなって考えてる時とかは勉強しながらドーパミンを分泌することもあるようです。ただ自分から勉強の意欲がわかない時っていうのは、逆にドーパミンを増やすことで勉強しやすい状態を作り出すという方法も取れます。アプローチとして例えば勉強に支障が出ない程度に体を動かすとか。運動習慣のあるビジネスパーソンは、オンとオフの切り替え、メリハリがついてて集中力が高い人が多いっていうふうに言われてます。なので先に、ちょっと体を動かしてのスッキリした状態でやると、ドーパミンのおかげで集中力が続くっていうような仕組みですね。あとは食事で出やすいドーパミンを得やすいって言われているのは、タンパク質とかカフェインとか、スパイス系などのいわゆる体にとって刺激になってくれるものですね。そういったものの力を借りるのもいいし、あとは、瞑想でも、ドーパミンが出ると言われています。瞑想は1番体への負荷はなくて机の上でできて、なんかいいかもしれないですね。集中力高めた上で取り込むっていう方法もありです」
続いて、集中する方法その4は…。
中元「「勉強する環境づくり」。集中するためには、勉強以外ができない状態にすることが大切です。集中していても、それを遮るものがあったら途中で途切れてしまうんですよね。理想は勉強するタイミングでは机に勉強道具以外のものを置かないとか。あとは家族と住んでる人は自分だけになれる部屋がもしあるならば、自分一人で勉強する空間を設けることができると理想的ですよね。私は家より、カフェとか少し人目があるところの方が集中できるんですけれど、確かに家の机よりも誘惑が少ない。シンプルに自分のエリアがコーヒーを置いてるぐらいだったりするので、それが、お家だとあの家事やってなかったなって視界に入ってきたりとか、あとワンちゃん飼ってるのでかまってかまってっていうふうにしたりするので、かわいい誘惑なんですけど。そういうので、集中力せっかく持って行ってたのに途切れちゃうのは、ちょっともったいないよねって言う話です。最近は駅構内のワークスペースとか、レンタルスペースを時間で借りれるようになったりというサービスが増えたりして、1人になれる空間が増えてきているように思います。なので、家と職場とか、学校以外のサードプレイスっていう言い方するそうなんですが、サードプレイスを、持っておくといいと思いますよ。あとスマホの通知があるとつい気になってしまうので、機内モードにして鳴らないような設定にするっていうのも、勉強以外ができない状態になるために大事かなと思います」
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
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Profile
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1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。