次元の異なる少子化対策「こどもまんなかアクション」岸田首相登場イベント開催の効果は?
7月17日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、少子化対策の国民運動について意見を交わした。
イベントをすると子どもが増えるんですか?
岸田文雄首相が掲げる「次元の異なる少子化対策」を巡り、政府が出産や子育て支援に対する国民の理解を深めるために取り組む国民運動の概要がきのう分かった。名称を「こどもまんなかアクション」とし、22日に首相が参加するキックオフイベントを実施する。その後、全国各地でリレー形式のシンポジウムを開いたり、企業や自治体の子育て支援の好事例を発信したりして社会の機運を醸成したい考えだ。今月22日にこども家庭庁で予定するイベントには首相や小倉将信こども政策担当相が出席する。運動の一環として、子育て支援の先進事例を自治体や支援団体などごとに表彰する「こどもまんなかアワード」を創設。11月を子育て支援の取り組みを集中的に講じる「秋のこどもまんなか月間」に定める方向で調整している。
「イベントをすると子どもが増えるんですかね?」(上念氏)
「意図としては、みんなの意識の中に少子化対策を植え付けましょうってことなのかもしれないですけど。」(寺島アナ)
「いや、ほとんど意味ないと思います。大事な視点が2つありまして、一つは少子化対策が成功したと言われているフランスって、実は全然成功してないんですよ。移民第一世代の合計特殊出生率だけが高いので、移民をたくさん受け入れた分だけ上に引っ張られて成功したかのように喧伝されているんですけど、実際にはフランスにずっと住んでる人の合計特殊出生率はむしろ下がってるんです。」(上念氏)
「一時的に移民の人たちの分だけ増えたってことなんですね。」(寺島アナ)
「あと、日本が失敗してるのかっていうと、他の東アジア諸国も1を切ってるようなところばっかりなんです。韓国とか中国とか、台湾も結構やばい。それに比べると日本は1.2とかで結構頑張ってるんですよ。これが事実だと思うんですけど、やろうとしていることは逆じゃないですか。フランスが成功してて、日本頑張ってない、どうしよう、じゃあイベントして意識改革とか、わけわかんないこと言ってるんで、全然意味ねえじゃんって思います。」(上念氏)
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