「都はるみ姉さんに「天城越えが好きです」って言っちゃった(笑)」紅白3回出場のキム・ヨンジャが語る日本の演歌
1981年のアルバム『歌の花束』が韓国レコード史上最大となる360万枚の大ヒットを記録し、来年デビュー50周年を迎える歌手のキム・ヨンジャさんが7月14日のくにまる食堂にご来店。日本で演歌を歌ったきっかけを振り返った。
邦丸「キム・ヨンジャさんと言えば、演歌のイメージがありますが、最初はどうでした?」
キム「わたし、声がちょっと太くてハスキーなので、周りの皆さんはバラードとかを歌わせたくて、いろんな歌をくださったんですけど、実は演歌が歌いたかったんです。「朝の国から」と「叱ってあげる」というバラードを歌ってたんですけど、「違うなぁ、私演歌を歌いたくて日本に来たのに」と思いまして、都はるみさんに勇気を出して「すいませんお姉さん、わたし演歌を歌いたいのでプロデュースしてください!」とお願いしたんですよ。」
邦丸「はるみさんはなんて?」
キム「はるみさんに「何(の歌)が好きなの?」って言われて、「天城越えが好きです」って言っちゃって。(笑)」
邦丸「石川さゆりさんの歌を出しちゃった。『アンコ椿は恋の花』とか言えばよかったのに。」
キム「そうそうそう、『大阪しぐれ』とかいっぱいあるのに。」
邦丸「それで、はるみさんはどうしたんですか。」
キム「うん、わかったっておっしゃって、3~4ヶ月かかって『暗夜行路』ができたんです。それで「なんで『暗夜行路』なんですか」って聞いたら、わたしの言葉がうまくなかったので、間をたくさん置いた言葉の少ない演歌がヨンジャに合うんじゃないかって言ってくださったんです。でもわたし最初嫌いでね。」
邦丸「(笑)なんで?」
キム「暗くて。昼間に太陽が出てる時歌ってみてくださいよ。『♪生きてゆくのが 下手だから~』って歌ったら自分まで暗くなっちゃって。(笑)」
邦丸「でも「好きな歌は天城越え」って言ったから、天城越えのような世界を表現したんじゃないですか?」
キム「そうですかね。『♪あまぎ~ご~え~』ってやりたかったんですけど、やるとこなんもなくって。」
邦丸(笑)
キム「お姉さんは「抑えて」っておっしゃるんですよ。私は一生懸命抑えてるんですけど「強い」って。本当なら、感情を豊かにして抑えなくちゃいけないんですけど、わたしは声をちっちゃくすればいいだろうと思って一生懸命やったんですけど「違う」っておっしゃって。」
邦丸「声は出しながらも、歌い上げるんじゃなくて、その気持をこらえろと。」
キム「そうです。だからめっちゃ勉強になりました。」
このあとは、曲に使われた日本語が気になって仕方ないキム・ヨンジャさんが、わざわざ「南十字星」を見るためオーストラリアまででかけたエピソードなどを振り返ります。気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認ください。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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