大空幸星のレコメン!リアルボイス全国版!リスナーの学校での悩みに答える!大空「悩むのって当たり前」
毎週木曜日のレコメンの放送の中で「レコメン!リアルボイス」というコーナーを担当しているNPO法人あなたのいばしょ理事長の大空幸星が、7月の1カ月間「リアルボイス全国版」と題して、学生レコメンリスナーのお悩みに答えた。
– 大空「悩むのって当たり前」-
大空幸星は、24時間365日年齢性別問わず、誰でも無料、匿名で利用できるチャット相談の窓口であるNPO法人「あなたのいばしょ」の運営をしている。学生時代に様々な苦労を抱えていた大空が毎週木曜日のレコメンの放送の中で「レコメン!リアルボイス」というコーナーを担当しているが、今月1カ月間は「リアルボイス全国版」と題して、全国ネットの時間に出張してレコメンリスナーの声を届けている。
今週は「学校のハナシ」と題して、学生生活や勉強・部活などに関するメールを募集していた。
火曜日の相談「私には小学生の頃からの親友で、今、ちょっとしたことで不登校になってしまっている友達がいます。LINEは普通にするし、たまにコンビニでばったり会ったりすることもあるのですが、気軽に何で学校に来なくなったの?学校に来なよと聞いていいのか、悩んで微妙な空気になっています。周りに学校に行きづらいなと思っている人がいる時、どんな行動をとってあげるのがベストだと思いますか?」
大空「ありがとうございます。悩むのって当たり前だと思うんですね。もしかして自分の一言が傷つけてしまうんじゃないのかということ、それを思うというのはすごく、ある種正常だと思います。同時に今悩んでおられる方、何を必要としているのか人それぞれ違うと思うんですけれども、たとえばすぐに悩みを解決してもらえる相手というよりかは、いつでも自分の気持ちを相談できる頼れる相手、そしてその相手がいるという安心感が必要なんじゃないのかなということを個人的に思ったりしています。その安心感がすぐには解決に繋がらない。すぐには、学校に来るということにつながらないかもしれないけれども、でも、しんどいとどんどんどんどん学校には行けなくなるわけですよね。だから、いつかこの苦しみや悩みを話せる相手がいるんだって安心感は、間違いなく問題を乗り越えていく原動力になると思うんです。私自身も学校行けないことありました。でもその時に私は先生に何でも話せた。先生が頼れる相手だったので、この気持ちをなんかあったら先生に話そうと思えて、それで少しずつ問題がある種解決をしていったんですね。ですからアドバイスをしようとか、何か引っ張り出そうと思わなくてもいいので、何かあったら話してね。いつでも相談してもいいんだよって思われるようなそういう声のかけ方をですね、もし余裕があればしていただければと思います。それはきっとご友人にとって、ものすごくありがたい温かい言葉になるのかなと思います」
水曜日の相談「大空さんこんばんは、今年受験を控えている高校3年生です。僕の通っている高校は進学する人が多くて、部活も大会を前に引退する人がほとんど。僕もそれに流されつつあります。でも部活は部活で最後までやり遂げたいので、部活と受験勉強の両立に今悩んでいます。もし部活を続けて第一希望の学校に合格できなかった時、ほら見たことか、みたいに言われるのが怖いです。これって考えすぎなんですかね?」
大空「ありがとうございます。第一志望の学校、みんな受験生ですからそこに合格するために頑張っているとは思うんですね。ただ同時にそれはあくまで一つの通過点であるという考え方もあると思います。で、部活って、もちろん部活動いろんな方一生懸命頑張って打ち込んでると思うんですけど、その経験っていうのがどっかで役立つことがあったりするわけですよね。で、単純に勉強も今机に向かってやってることだけが勉強じゃなかったりするわけですよね。部活動の中できっといろんな人間関係に悩んだりとか、辛いことがあってもなんとか練習に行って乗り越えたみたいな、そういう経験があると思います。それはあくまで一つの通過点である第一志望の学校に合格することにはつながらなくても、その後の人生であるとか、学校に行った後のその勉強みたいなところでは、必ず役立つ時が来ると思うんです。ですから、今目の前の自分が建てた目標に努力をしてそこに向かっていくということは、決して無駄にならないことであるということを知っていただきたいなというふうな思いはあります。第一志望の学校に行く、もちろんそこに行ければいいわけですけど、そこが人生のゴールではない筈で、自分の人生にとって糧になるもの、大切なものっていうのを見つけていくという方法もあるのかなという気がしています。こうやって一つ最後までやり遂げたいと思われることは本当に立派ですしね。みんながみんなできるわけではありませんから、今の率直な思いを大切にしていただければなと思います」
木曜日は、改めてどんなメールを紹介したのか振り返りを行った。
大空「まず火曜日、不登校になってしまっている友達にどのように声をかけてあげたらいいのかというようなお話がありました。いろいろ悩んでおられる中で、どうやって声をかけたらいいのか気遣ったらいいのかっていう、優しさがあるわけですよね。で、そういう優しさをもっと多くの人が本当は周りの人に向けてあげられると、この社会とか学校ってもっといいものになっていくんだろうなと普段思っていたわけですけれども、この悩みに限らずアドバイスをしようと思わなくていいと思うんです。アドバイスではなくて、自分は実は受け身であるんだという考え方だと思います。悩みを相談してもらう相手になるということですね。悩みを聞く相手になるという言い方もできると思いますけれども、けして、こちら側からアドバイスをして助言をするだけが相談に乗るわけではないんだ、ふとした時に頼れる相手として存在をしていくということにも意義があるのかなと思ったりもした次第です。水曜日は部活、最後の最後までやり遂げたいんだけれども、受験生で第一志望の学校に合格できないかもしれない。ほら見たことかと言われるのは怖いですというようなお話でした。どうしても他者と比較してしまうことってあると思うんですね。他の人からの評価を気にしてしまうことっていうのはあると思います。それは悪いことじゃないんですよ。だって当たり前ですよね。きっとSNSやってると思いますけれども、SNSって比較するツールですから、他人と比較してどうかということだと思います。それを考えた時に、たしかに評価はされるんですよ。ほら見たことかと言われると思うんです。でも個人的には、その相手からの言葉に一つ壁を作りますね。薄い線を引くという考え方です。何かこうバリアというか、ガラスの壁みたいなものを自分の目の前に立てるんです。それを立てた時に、相手が何を言おうがこっちまで届かない。自分の心には届かないんだ。そういう意図的に自分の他社からの評価というのをシャットアウトする方法もあると思います。自分が目の前で目標を掲げたこと、やりたいと思っていること、それを純粋に追い続ける。それ以外のさまざまな雑音のようなものというのは、シャットアウトしていくっていうふうな形で、前に進めるということもあるのかなというふうに思いました」
来週は「進路のハナシ」についてのメールを紹介するそうなので、気になった方は番組をチェックして欲しい。
【番組概要】
「大空幸星のレコメン!リアルボイス」
■放送時間 : 毎週木曜日23:30~23:40 ※3月30日(木)スタート
■パーソナリティ : 大空幸星
『大空幸星のレコメン!リアルボイス』は、
毎週木曜日23時30分~40分ごろ、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
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この記事の番組情報
レコメン!
月曜〜木曜 22:00〜25:00
月曜日は駒木根葵汰、火曜日はハナコ・秋山寛貴、水曜日は矢吹奈子、木曜日はM!LKのリーダー・吉田仁人が担当! Z世代の「好き」にもっと寄り添い、「好き」を拡げ…