岸田文雄首相NATO首脳会議に出席 福島第一原発の処理水海洋放出の理解は得られるか?
7月11日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、岸田文雄首相が演説を予定している、福島第一原発の処理水の海洋放出について意見を交わした。
日本もNATO加盟を視野に入れるべき!
岸田文雄首相は7月11日~14日の日程で、リトアニアとベルギーを訪問する。
NATO(北大西洋条約機構)首脳会議や、EUとの首脳会談に出席し、中国やロシアを念頭に安全保障面での連携強化を図る方針。岸田首相は、NATOの首脳会議で演説する予定。
今回のヨーロッパ訪問では、福島第一原発の処理水の海洋放出を巡って国際社会の理解を広げられるかどうかが焦点だと言われている。
「これは田中さん、これはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「ぶっちゃけ言って処理水の話ですよね。これの焦点になっているトリチウム。ヨーロッパやアメリカの海洋放出の量といったら、日本で予定されている福島第一原発の処理水より段違いの量を海洋に流しているわけなので、そこについては理解を得るのが当たり前だと思うんです」(田中氏)
田中氏は、福島第一原発の処理水の海洋放出に反対する国と政治的な敵対関係を指摘。
「いま騒いでいるのはどっかと言うと、韓国の野党と中国ですよね。中国なんかも原発で海洋に放出している原発の一つ一つが、日本が放出予定しているトリチウムの5~6倍なんですよ。そう考えると本当に政治的に利用されているだけなんで、逆にNATO諸国は何にも言わないで日本の方針を後押ししてくれると思うので、周辺国でうるさい政治絡みで敵対する勢力がいるのは、日本もNATOに加盟することも視野に入れるべきだと思います」(田中氏)
「なんて言ったって、福島第一原発の処理水の海洋放出については国際原子力機関(IAEA)のお墨付きがあるわけですからね」(寺島アナ)
「そうなんですよ。ところが一部の日本のマスコミも“IAEAの調査が必要だ”とか2011~2012年に言っていたメディアに限って、“今回の調査は日本が組織に拠出金を出しているから、政治的な思惑で言わせたんじゃないか?”という酷い記事を書いているところもありました」(田中氏)
「それも否定されてましたけどね」(寺島アナ)
「そう考えると、処理水を巡って政治的な思惑で動いている勢力があるってことが明らかになってきて、ますます日本はNATOに加盟するべきだと思います。そうすれば野望を持った周辺国も手を出せない可能性も高まりますからね」(田中氏)
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