この夏の天候は…気象庁 異常気象情報センター 楳田貴郁所長に聞く
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
今月は、気象災害や大地震が発生したとき、最新の情報を発表する「気象庁」に注目。
記者会見が行われる会見室でお話を伺いました。
まずは、気象庁 大気海洋部 気候情報課 異常気象情報センターの楳田貴郁(うめだ・たかふみ)所長に登場いただきました。
楳田所長は、記者会見などで三ヵ月予報の解説をされる方です。
気象庁の職員の方は気象大学校から入られた方が多いように感じますが、楳田さんは一般大学で「海洋物理学」を専攻されていたそうです。
仕事上のご苦労を伺うと
「仕事しながら自然のことを色々学べる職場なのでありがたいと思う気持ちの方が強くて、苦労より喜びの方が大きい」とのこと。
この夏は高温傾向、雨量も多い傾向ですが、その原因について伺うと「エルニーニョ現象」の影響もあると…。
「エルニーニョ現象」とはそもそもどういうものか?
また「エルニーニョ」だと、日本の夏は冷夏の傾向ですが、今年の予想はなぜ高温傾向なのか?
今後、長期的にみて雨の降り方はどうなりそうか?
詳しくは「防災アワー」radikoでぜひお聞きください。
一方6月30日頃から、活発な梅雨前線の影響で、九州を中心に広い範囲で大雨となり、山口県や奄美地方では線状降水帯も発生しました。
30日(金)には、気象庁と国土交通省が合同で報道機関の取材に応じ、警戒を呼びかけました。
↓ 大雨について解説し警戒を呼び掛ける気象庁・立原秀一主任予報官
↓ 右は、河川の状況を説明する国土交通省・尾松智(おまつ・さとし)河川保全企画室長
山口県山口市では車が流され、乗っていた男性が死亡。
山口県美祢市では車のドライバー一人が行方不明、大分県由布市では土砂崩れで住宅が流され、男性一人が行方不明となっています。
また、2日には愛知県豊田市や三重県松阪市で35度を超える猛暑日となりました。
3日も厳しい暑さが続く見込みです。
明日7月3日も梅雨前線が停滞し、九州では明日以降も雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
気象予報士 防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子