“防衛費増税の先送り”のニュースに隠れたザイム真理教の矛盾

“防衛費増税の先送り”のニュースに隠れたザイム真理教の矛盾

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6月13日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、防衛費増税の2025年以降へ先送りについて意見を交わした。

選挙で国民がうかつに賛成したら、いつでも増税しかねない!

政府が週内にも閣議決定する「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」で、防衛費増額の財源とする増税の実施時期について「2025年以降とすることも可能となるよう、柔軟に判断する」との文言を盛り込むことが昨日わかった。これまでは「24年以降の適切な時期」としていたが、先送りを強く示唆した。

「かねてから注目されていた防衛費増税、2025年以降という時期。改めて、田中さんどうご覧になりますか?」(寺島アナ)

「自然税収増、経済成長が安定的に高まれば、1兆円くらいの財源は平気で稼げるわけですけど、“あらかじめ増税したい”というザイム真理教に冒された人たちがそういったことを言ってます。ただ気を付けて欲しいのは、これが議論されて“防衛費増税の先送り”がニュースによって、それ以外に注目すべきことが隠されちゃって、もっと変なことを決めかねないんですよ」(田中氏)

田中さんは、“防衛費増税の先送り”で隠れた部分に注目する。

「デジタル化とかグリーン化とか防災インフラの構築とか教育など、多年度にまたがって財政が必要なものっていっぱいあるじゃないですか。今回、“複数年度にまたがる積極財政の枠組みを重視する”と言っておきながら、一方で“毎年の必要な財政支出に関しては税金の範囲内でやります”とも言ってるんです。これはプライマリーバランスの黒字化を毎年実現すると言ってるのと同じなんです。つまり、“複数年度に渡る財政政策”を提示しておきながら、“毎年ぜったいに帳尻を合わせます!”って、おかしいでしょ! 明らかに矛盾することが書いてあって、もし選挙をするのであれば、国民がうかつにこういったものに賛成を与えてしまうと、いつでも増税しかねないです」(田中氏)

そして「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」の矛盾を突いた。

「もう一個注意するべきは、“昨年の骨太の方針と、2年前の骨太の方針を尊重し継承します”と冒頭に入ってるんです。これが曲者で、去年はプライマリーバランス黒字の先送り、事実上の形骸化を達成できたんですよ。でも2年前のはガチンコで入ってます。ということは、プライマリーバランス黒字化路線が生きている現状なんです。やっぱりザイム真理教の恐ろしさがここにも出てるんです」(田中氏)

 


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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