3億6000万円に急騰した東京芸大の電気代をなんとかしたい!さだまさし発案の「電気代を稼ぐコンサート」その後

3億6000万円に急騰した東京芸大の電気代をなんとかしたい!さだまさし発案の「電気代を稼ぐコンサート」その後

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東京芸術大学で4月に開催した、その名も「電気代を稼ぐコンサート」で、企画・出演・プロデュースを務めた、さだまさしさんが6月12日の『くにまる食堂』にご来店。電気代がかかる理由やコンサートのその後について伺った。

邦丸「さだまさしさんは現在、東京芸術大学の客員教授をお勤めなんですが…」

さだ「拝命しております。」

邦丸「全く知らない話だったんですけど、東京芸術大学が今大ピンチなんですって?」

さだ「電気代がね。あそこは美術館を抱えてるし、それから楽器がありますから空調が切れないんですよ。誰も何も活動してなくても電気代は必要で1年間に1億2000万ぐらいかかっていました。」

邦丸「1億2000万円!」

さだ「それが今3倍に高騰してるんです。3億6000万円近い電気代になっちゃって、もうどうにもならないんです。それで、デザイン科で教授をしている箭内道彦さんと僕は、歳は違いますけど誕生日が一緒でとっても仲良しで、彼とどうにかしなきゃダメだよねって話をして。まずは皆さんに知っていただこうと、「コンサートを奏楽堂でやろうよ」って話になって。タイトルはどうしようって言われた時に「じゃあ、『電気代を稼ぐコンサート』で行こう」って僕が言って。」

邦丸「(笑)ストレートですね。」

さだ「そう、お客様に頂いたお金を提供しようと。これで芸大のピンチを知ってくださった方が、募金してくださるようにしようって言って。結局、立川談春が来て落語をやってくれて。前学長の澤和樹先生も来てくださって。それから河井勇人君って、大学院に行ってる優秀なバイオリニストの子なんですが、彼がソロ弾いてくれたりして、面白かったですね。僕ももちろん歌をうたって、吉田正美が来て「グレープ」をやったりしました。その日の入場料と募金も合わせて1000万円近く金稼いだんですが、やけ石に水ですね。」

邦丸「そりゃ3億6千万円ですから…。」

さだ「芸大生って、本当に優秀な子が多いんですよ。優秀な子が多いんだけど、なかなか日本という国は、芸術家を上手に育てられない。まあ世界中そうですけど。ことに美術系の学校を出た人たちは食うことに汲々としているか、さもなきゃ人間国宝になるか、どっちかに分かれてっちゃうんですよね。」

邦丸「極端ですよね。」

さだ「素晴らしい音楽家は着々と育ってはいるんですけど。この芸大をどうにかして「もっとみんなで育てていこう」っていう気持ちになっていただきたい。そこで企業の困ってるところを芸大がどうにかしましょうという企画を今、僕は立てています。うまくいくといいんですけどね。」

実は、さださんはWBCで日本代表監督を努めた栗山英樹さんと現役時代からの知り合いなんです。この後、「こだわり定食」のコーナーではWBCのお話もたっぷりお聞きします。

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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