北海道を除く全ての地方で梅雨入り…大雨シーズン本番!
(↑ 6月2日~3日大雨で浸水した越谷市・新方川近く。内水氾濫となりポンプで水を汲み出しました)
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお届けしている番組です。
気象庁は6月11日、北陸地方と東北地方で梅雨入りしたとみられると発表し、これで梅雨がない北海道を除いて全ての地方で梅雨入りとなりました。
そもそもなぜ気象庁は「梅雨入り」を発表するのでしょうか?
それは「大雨災害に注意する季節が始まりましたよ!」という「防災上の注意喚起」の意味があるのです。
しかし今年は大雨が早かったですよね。
関東甲信地方・梅雨入り発表前の6月2日~3日にかけて、線状降水帯が九州・近畿・東海にかけて6県で11回も発生、記録的な大雨となり災害も発生しました。
これまで「九州北部豪雨」「西日本豪雨」「熊本豪雨」はいずれも7月上旬に発生しています。
越谷市で畑が浸水被害にあった男性にインタビューすると
「ジャガイモが水浸し。もっと早めに掘ればよかった。まだ根ものはいいけど、楽しみにしていたトマトやきゅうり、茄子は…3割ぐらいはもうダメかな。
こんな早い時期に水浸しは初めて」と話してくれました。
今年3月~5月の日本の気温は統計開始以来最も高く、日本近海の海水温も3位タイの高さでした。海水温が高いため、積乱雲も発達しやすく、今回の大雨の一因だったという見方もあります。
今週も油断できません。
12日(月)は、梅雨前線が停滞し九州から東北南部にかけての太平洋側を中心に断続的に雨。四国や東海地方では、12日昼前にかけて雷を伴った激しい雨や強い雨が降り、大雨となる所がありそうです。
しばらく梅雨らしい天気が続きそうです。
最新の予報はこちら(気象庁HP 参照)
さて、6月11日放送の「防災アワー」
ゲストはRKB毎日放送・解説委員の神戸金史さん。
32年前の雲仙普賢岳・大火砕流に当時毎日新聞の新人記者として遭遇、4年間現地で災害取材を続けられた方です。
ローカルだからこそ伝えられることがあるという神戸さん
石風社より「ドキュメンタリーの現在 九州で足もとを掘る」
KBC九州朝日放送の臼井賢一郎さん、NHK福岡放送局の吉崎健さんと3人の共著で出版されています。
ライバル局3人の共著本がなぜ作られたのか?
聞き逃したという方はradikoでぜひお聞きください。
気象予報士・防災士・気象庁担当記者 伊藤佳子