【調査結果】6月5日は『らくごの日』 でも1年で最も落語が聴かれる季節は…?

【調査結果】6月5日は『らくごの日』 でも1年で最も落語が聴かれる季節は…?

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6月5日は、語呂合わせで「らくごの日。そして6月の第一月曜日は、江戸で初代・三笑亭可楽が興行を行ったことにちなんで「寄席の日」とされています。

落語には春夏秋冬の演目があり、寄席は1年中営業していますが、最も落語が聴かれる季節はいつなのでしょうか?


落語が最も聴かれる季節とは?

文化放送が運営する落語専門サブスク「らくごのブンカが、利用者による総聴取時間を調査したところ、季節によって大きな違いがあることがわかりました。

月額550円で1200件を超える落語コンテンツが聴き放題の同サービス内で、22年4月~23年3月の1カ月ごとの全コンテンツ総聴取時間を比較すると、気温が低くなる11月から聴取時間が増え、1月をピークに冬の間は高めの数字を保ち、夏日が出始める5月頃から減る傾向に。総聴取時間の最も少ない22年の5-7月と、最も多い23年1-3月の平均を比較すると約2倍の差が確認されました。
一昨年度のデータにも同じ傾向があり、「落語は冬に聴かれやすい」ということになります。
芝浜、時そば、文七元結・・・、 確かに冬に聴きたくなるような演目が目立つかもしれません。でも、落語は冬だけのものではありません。ここからは、これからの暑い季節にぴったりな演目をご紹介します。

暑い時期におすすめの「夏落語」3選

聴くと花火を観たくなる! 「たがや」

花火見物のため、大勢の人でごった返している両国橋。そこへ馬に乗ったお侍たちが町人を無理やり掻き分けて通ろうとする。反対方向から道具箱を担いだたが屋が通りかかるが、人々に揉まれて道具箱を落とし、中に入っていた箍(たが)が弾けてお侍の笠を弾き飛ばしてしまった。お侍たちは手打ちにすると怒り、たが屋は平謝り。周りの町人達も許すように言うが侍たちは聞こうとしない。とうとうたが屋は「斬れるものなら斬ってみろ!」と開き直り…。

夏のつまみで冷えた一杯 「青菜」
夏の夕暮れ。庭仕事を終えた植木屋さんに、旦那が「一杯付き合っていただけませんか」と声をかけた。出された酒は「柳影」という焼酎にみりんを混ぜたものを良く冷やし、ガラスの杯で。肴は鯉の洗い。いずれも涼しげで、植木屋さんは仕事の疲れが癒えるようだと礼を言う。旦那は口直しに青菜をすすめ、奥方に「青菜を固うしぼってもってまいれ」と言う。しばらくすると、奥方が戻って来て、旦那にこう言った。「旦那様、鞍馬から牛若丸が出でまして、その名も九郎判官」。聴いていた旦那は、「義経にしておけ」と返事。チンプンカンプンの植木屋さんが意味を尋ねると、これは隠し言葉だという。「青菜は食べてしまって無かった」のだが、そのまま言っては客人に失礼。そこで「その名(菜)も九郎(食ろう)判官」と言い替え、旦那は「義経(よい)」と答えたのだ。すっかり感心した植木屋さんは家へ帰り、おかみさんに家でも同じ事をやろうと言う。折良く風呂を誘いに来た大工のタケさんを家に招き入れ、酒を勧めるが・・・。
聴くだけで涼しくなる恐ろしさ 「真景累ヶ淵」

富本節の師匠、豊志賀は三十九歳になるが器量よしで男たちの評判の的。 男の弟子たちは師匠に惚れて通ってくるが、豊志賀本人は「男嫌い」と称し、浮いた噂ひとつない。 弟子のひとり、新吉は二十一歳になるいい男。 刻み煙草の商人で、まめな気働きをするところから豊志賀にも気に入られている。 あるとき、豊志賀宅の女中が体をこわし、暇をとる。代わりの女中をさがしているところへ、 「新吉を女中代わりに住まわせては」という声が上がり、新吉が住み込みで働くことになる。 それからしばらくした嵐の晩、ひょんなきっかけから豊志賀と新吉は男女の仲に。 はじめて男を知った豊志賀は新吉にのめり込み、それを見た周囲の弟子はどんどんと離れてゆく。 そんななか、稽古を辞めることもなく、熱心に通ってくるのが谷中の荒物屋「羽生屋」のお久。 十七歳の娘盛りである。新吉とお久が仲良さそうにしているのも許せない豊志賀はお久を憎むようになり…。


 

どちらの演目も、落語専門サブスク「らくごのブンカ」で配信中です。今年は是非、夏の落語もお楽しみください!
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