指名されるクリエイティブディレクターってどんな人?北尾昌大氏に聞いた!
5月22日の「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は、株式会社北尾企画事務所代表でクリエイティブ・ディレクターの北尾昌大さんをお迎えして、クリエイティブディレクターとしての活動や今後のクリエイティブの世界について語っていただいた。
ノバセル株式会社代表取締役社長・田部正樹氏「北尾さんがやられてきたクリエイティブディレクターという仕事なんですけど、北尾さんはどのようにクリエイティブディレクションをされてきたのですか?」
株式会社北尾企画事務所代表・クリエイティブ・ディレクター・北尾昌大氏「クリエイティブディレクターの仕事って、定義がなかなかないと思うんですけど、自分は相当変わっていて、電通とか博報堂がCM作る時って、クリエイティブディレクター、CMプランナー、コピーライター、アートディレクターでやるんですけど、自分はたまたま2年目くらいから1人でやってるせいで、常に1人で全部CMを作ってきたというのがあります。コピーライティングもCMプランニングも1人でやってるという形になるんです」
文化放送・甲斐彩加アナ「すご~い」
田部「クリエイティブ能力を上げるにはどうしたら良いと思いますか?」
北尾「自分は商業クリエイターだと思っていて、アーティストとは全然違うと思っていて、アーティストは人が見たことないものを編み出して欲しいと思うんですけど、CMだと見たことないCMを作るとポカンとしちゃう。わかりやすさが大事だと思っているので、自分たちのやってることはゼロからイチを生み出すんじゃなくて、今まで世の中にあったものをいくつか組み合わせて新しいものを作っているという感じの意識でやってますね」
田部「北尾さんに任せるみたいなことを言われる方も多いじゃないですか?ご自身を客観的に分析して、“個人で指名される”という部分はどういう風に考えられていますか?」
北尾「これが最大の自分の謎で、変わった人に妙に気に入られるんですね。これは何でなんだろうと考えて、わからないんですけど、1個答えとしては、絶対に普通のことは言わないというのは、あるかと思います。これ、どう思う?って言われたら、普通の人だったらこう答えるだろうなというのを一番最初に考えるんですよ。それではないこと言うようにしてるのはあるので、1つはそういうことかなと思います」
田部「それ、けっこういいですよね。社長とかって、自分と違った意見を持ってくれる人と出会うとうれしいので、そういったことかもしれないですね。今後、クリエイティブの世界ってどうなっていくと思いますか?」
北尾「難しいですよね。大きな部分はAIに取って代わられる部分じゃないのかと思うんですけど、逆にAIが出来ないことが出来る一部のクリエイターは残っていくんだろうなというところで、どうにか生き残れるよう頑張っていきたいなと思ってます。そのためには、AIが出来ないこと、やらないことって何だろうと考えることが必要なんじゃないかと思ってます」
「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は毎週月曜19時30分~20時まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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