石川県珠洲市で震度6強を観測…6日は雨による土砂災害にも注意!
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
5月5日午後2時42分、石川県珠洲市で震度6強を観測する地震がありました。
地震の規模を示すマグニチュードは6.5
震源の深さは12キロと、震源の浅い地震です。
5日午後9時58分にも、珠洲市で震度5強の強い揺れが発生。
気象庁では、1週間程度、特に今後2~3日は、最大震度6強程度の地震に注意するよう呼びかけています。
今回の震度6強の地震は、能登地方で2020年以降続いている地震活動の中で最大の規模となり、この地域での地震活動は当面継続するとみられています
(記者会見で注意を呼び掛ける気象庁・下山利浩地震情報企画官)
また、今後の雨による土砂災害にも注意が必要です。
前線が6日から7日にかけて北陸地方を南下する見込みです。
低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定となり、北陸地方では、6日午後1時間に30ミリ以上の激しい雨が降るおそれもあります。
地震活動は活発になっていて、震度6強の地震以降、5日24時までに震度1以上が44回も発生しています。
(震度6強が1回、震度5強が1回、震度4が2回、震度3が7回、震度2が15回、震度1が18回)
今回、長周期地震動についての緊急地震速報も初めて発表されました。
石川県能登では、長周期地震動の階級3(4段階のうち上から2番目)も観測されています。
連休ということで、地域に慣れていない旅行客も多く滞在しています。
気象庁では、行先に崖の下など危険な場所がないかなど改めて確認し、危険な場所には近づかないよう呼びかけています。
能登地方では地震が多発しており、不安な思いで過ごしている方が多いと思います。
揺れの強かった地域では家の倒壊や土砂災害の危険があります。
今後の地震や雨に十分注意して、できるだけ危険な場所には立ち入らずに身の安全をはかってください。
気象予報士 防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子