辻発彦「ちょっかい出してほしかった」
『スポーツギャラクシー』で伝説の走塁、監督時代を語る
文化放送ライオンズナイタースペシャル
『長谷川太のスポーツギャラクシー』
2回目の放送となった4月27日は
埼玉西武ライオンズ前監督の
辻発彦さんが生出演。
日本シリーズでの伝説の走塁や
現役時代のベストプレー、
今シーズンのライオンズに
期待することなどをお聞きしました。
番組後半は
久保朱莉アナが『巨人の星』を熱く語り、
長谷川アナと作中の名場面を再現するなど
新コーナーも始動しました。
目次
1987年 日本シリーズ 伝説の走塁
辻発彦さんの伝説の走塁について
当時の様子を振り返っていただきました。
※「辻」さんの漢字は1点しんにょうです
1987年の日本シリーズ「西武対巨人」
3勝2敗で西武が日本一まで
あと1勝として迎えた第6戦。
2-1で西武1点リード8回裏2死から
辻がヒットで出塁。
続く秋山幸二のヒットで巨人のセンター、
クロマティは内野に山なりの送球。
辻はそのスキを突いて一塁から
一気にホームに生還し、点差を2点に広げ
そのまま西武が日本シリーズを制した。
秋山さんの打球は左中間寄りに飛び、
一塁走者の辻さんは
二塁ベース付近までクロマティのプレーを
目で追い、三塁まで行けると確信。
さらにセカンドベースを回ると
三塁コーチ・伊原春樹さんの指示は
ホーム進塁。
辻「(コーチを見た瞬間)
伊原さんの感じを僕が受け取って
減速することなく
ホームまで行きましたね」
二塁を回りクロマティが見えなくなって
ホーム進塁の指示を目にした辻さんは
ボールをファンブルしたのかもしれない
と思ったそうですが、状況はともあれ
コーチの強い意志を感じ、
迷わずホームを狙った姿勢が
伝説の走塁を生み出しました。
2018年 CS敗退 無念の涙
2018年リーグ優勝
クライマックスシリーズ敗退直後
シーズン終了のあいさつで涙した辻さん。
悔し泣きのワケを語ってくださいました。
辻「選手が成長するのは
もう一つ上のステージなんですよ。
日本シリーズで戦って優勝できたら、
こんなに、選手に
力になることはないんで、
選手たちを連れていけなかった、
そのステージまで
上げられなかった悔しさでしたね」
今シーズンのライオンズへの期待
辻「昨年良かった投手陣が
今年まで(続けて)やったら
本物だと思ってたんですけど
非常にいいですね。
投手陣が引っ張ってる間に
若い選手が成長して
レギュラーを勝ち取る選手が
現れてくれたらいいなと思います。
バランスのいいチームになって
優勝してほしいと思います」
「ラジオパーソナリティー辻発彦」への第一歩
辻「時刻は6時54分を回ったところです。
ここで文化放送交通情報。
警視庁から郡山さん、お願いします」
この日は単なるゲスト出演にとどまらず
番組前半の曲を3曲選曲。
さらにはラジオの生放送の定番
「交通情報」の振りと受けも務めた
辻発彦さん。
いつか来るかもしれない
ラジオパーソナリティーデビューへ向けた
第一歩を
この日の『スポーツギャラクシー』で
踏み出しました。
辻「汗がドーンと出ました。
(スタジオの中の)どこの時計見たら
いいんだろう?と思って」
曲をおかけしている間や
ご出演終了後に何度も
「楽しい」と発してくださり
ラジオの魅力を存分に
味わっていただけたようです。
ラジオ界における辻発彦さんの
今後の新たなステージを期待しましょう。
監督時代 「ちょっかい出してほしかった」
監督時代は「言葉を大事にした」と語る
辻発彦さん。
辻「言った方がいいのか、
黙って見てるだけで(担当コーチに)
任せた方がいいのか。
監督はやり過ぎないことが
一番だと思います。
担当コーチがいますから、
何でも口出したら
監督はダメだと思います」
長谷川「私が見た印象ですけど、
選手に指導をするところは
コーチに任せて、
時々若い選手に
“ちょっかい”出す――
というかですね・・・(笑)」
辻「その前に
僕はちょっかいを出してもらいたいん
ですけども、みんな
ちょっかい出しづらいんですね、
やっぱり監督には。
全然OKなんですけど。
ウェルカムなんですけど。
本当にそういうのが
欲しかったんですけど、
なかなか慣れるまではね。
水上(由伸)だけですよ。
僕のとこにちょっかい出してくるの。
『監督!きょうも頑張りましょう!』
って。お前が頑張れ(笑)
でも嬉しかったですね。
本当にナイスガイですよ」
辻発彦さんの最新情報は
株式会社 FALLs-Aの
ウェブサイトをご覧ください。
辻発彦さんのツイッター
@hatsuhiko_tsuji は こちら
久保朱莉『巨人の星』への愛☆語る
「銀河の中心で、愛を語る」では
東京・浜松町1丁目にそびえる地上13階、
文化放送メディアプラス(←建物名です)を
さすらう関係者の誰かが、
己の胸を焦がす、愛するモノへの
溢れる想いを語り尽くします。
“ギガチュー”初回は久保朱莉アナが
漫画『巨人の星』への愛を語りました。
『巨人の星』は1966年から5年間
週刊少年マガジンで連載された野球漫画。
(原作:梶原一騎、作画:川崎のぼる)
主人公・星飛雄馬と父・一徹の親子や、
花形満、左門豊作などのライバル対決、
バッテリーを組む伴宙太との友情などが
描かれた“スポ根”漫画。
久保朱莉アナが57年前に連載開始の
『巨人の星』に触れたきっかけは
『鷲崎健のヒマからぼたもち』
(毎週日曜日 14時~16時)で
薦められたこと。
読み進めると、登場人物に
自身との共通点を見つけました。
少年時代に大リーグボール養成ギプスを
装着した主人公・星飛雄馬と、
小学校のキックベースボール部時代に
手首・足首に重りをつけた久保朱莉。
飛雄馬の投球を捕るため
体中をあざだらけにした伴宙太と
中学ソフトボール部ではファーストを、
高校ハンドボール部では最も揉みくちゃに
なるポストを務めた久保朱莉。
ソフトボール部では、苦手克服のため
ショートバウンドの捕球練習に明け暮れ、
素振りを毎日600回繰り返す血の汗を流した
日々を思い出しました。(比喩表現)
放送では、
星飛雄馬、伴忠太バッテリーの青雲高校が
甲子園出場をかけて双葉商業と戦う
東京都大会決勝戦クライマックスシーンを
久保&長谷川アナがラジオドラマ化!
久保朱莉が強い思い入れのある場面として
選んだ名勝負を、一人何役も担当して
たった二人で演じ切りました。
物語の前半まで読み進めている久保アナ。
長谷川アナが最終回での
星飛雄馬のマウンド(あの男との対決)に
ついて熱く語り始めると・・・
久保「もうやめて!ダメです。
このへんで終わってもいいですか」
長谷川太 あの日のビッグバン☆優勝祝勝会秘話
「あの日のビッグバン」では
野球、サッカー、ラグビー、競馬など
様々な競技の実況を務めた長谷川太アナが
取材活動で目撃した
スポーツの ふとした瞬間に宿る
感動や苦悩、アスリートの心の機微などを
独自の切り口でご紹介します。
■ プロ野球 優勝祝勝会
ビールかけが行われる祝勝会リポートの
経験も豊富な長谷川アナ。
長谷川「久保さんは
ビールを頭からかぶったことは
ありますか?」
久保「ないですよ」
長谷川「一回かぶってみるといいですよ。
決して気持ち悪くないですよ。
一番困るのは目に入ると、しみて
目が開けていられないんですよ。
ビールかけをする時は
ゴーグルをかけるんです。
中継してる途中で西武の
デストラーデ選手にゴーグルを
むしり取られたことがあります」
1980年代から90年代にかけて
黄金時代を迎え優勝の常連だった西武は
祝勝会慣れして、ビールかけの前にゆったり
食事をとるほど落ち着いていたそうですが
優勝から遠ざかっていたチームの祝勝会は
勝手が違います。
「取材」をする立場で気になった点は
会場・運営サイドの不慣れ。
祝勝会開催に慣れた東京のホテルは
プールサイドをビールかけ会場にし、
選手が飛び込むことを想定して
水を温水にしておくそうです。
一方、25年ぶりのリーグ制覇で、
北海道移転後初の優勝となった2006年の
日本ハムの祝勝会では
なぜか報道陣の立ち入り可能エリアが
カラーコーンとテープで仕切られ
制限されていました。
これではビールをかけあう選手の話を聞く
リポートができません。
長谷川「『あ、あ、あ・・・(白々しく)
カラーコーン倒れちゃった。
しょうがない・・・。行け!」
長谷川アナが突撃取材を敢行すると
他の報道陣があとを追い、
大半の選手が初めて体験する優勝の
喜びと興奮を伝えることができました。
同じく2006年のファイターズの祝勝会では
「ファイターズガール」のメンバーが
遠巻きに眺めていたところ
MICHAEL(中村マイケル)選手が
メンバーにビールをかけて
歓喜の輪にの中に引き込んだそうです。
長谷川「最後の最後にチアの女の子たちも
選手と一緒になってビールかけを
やってたのは、忘れられない
いいシーンでしたね」
久保「素敵なシーンですね」
レアスポーツ☆「ウォールハンドボール」
東京2020オリンピックでは史上最多
33競技 339種目が実施されました。
しかし世界には
星の数ほどのスポーツ、競技が存在。
日々、多くの人々に親しまれています。
「レアスポーツユニバース」は
日本では知名度が低いとしても
魅力あふれるスポーツをご紹介します。
■ ウォールハンドボール
オリンピック競技のハンドボールとは
全く別の競技。
1対1、または2対2で行われ
交互にボールを壁に打ち合う点は
「スカッシュ」と似ています。
特徴はグローブをはめた手で打つこと。
ラケットは使いません。
道具はボール、グローブ、
目を保護するアイガードのみ。
跳ね返ったボールが
ノーバウンドまたはワンバウンドで
壁に打ち返し、相手がミスした際
サーブ権があれば得点となり、
なければサーブ権が移動します。
(21点先取、2ゲーム先取で勝利)
ボールは
通常のボール(直径5cm弱、重さ約g)
ビッグボール(直径約5.5cm、重さ約g)
久保「これだけ小さいと
けっこうなスピードでそうですね」
壁の高さと幅は 6.1m。
前後左右に壁がある「4-Wall」
(長方形のボックス型/奥行 12.2m)
前面の壁だけを使う
「1-Wall」のタイプがあります。
4-Walコートでは
後ろや左右の壁に打ち返してもOK。
ただし跳ね返ったボールがダイレクトで
前面の壁にあたらなければいけません。
壁の低い位置に打てば跳ね返ったボールを
ワンバウンド以内で打ち返すのは困難。
絶対に打ち返せないような場所への
ショットは「キルショット」と呼ばれ
いかにボールを狙い通りに跳ね返らせるか
コントロールや戦略が重要です。
また、年齢や性別を問わず
レベルに合わせて誰でも楽しめる
「生涯スポーツ」でもあり
70歳以上のプレーヤーも多いそうです。
久保「全身動かせそうですし、
チャレンジしてみたくなりました」
「ウォールハンドボール」の
世界大会は3年に一度
国内大会は年に三回実施されています。
都内では
ゴールドジム東陽町スーパーセンターで
大会が開かれ、
また普段から体験可能です。(要予約)
今回は
日本ウォールハンドボール協会 理事の
桜井豊さんに取材協力いただきました。
競技や大会について詳しくは
日本ウォールハンドボール協会(JWHA)
公式サイトをご覧ください。
次回 5月3日(水)の放送予定
文化放送ライオンズナイタースペシャル
『長谷川太のスポーツギャラクシー』
次回の放送は
5月3日(水・祝)17:57~20:00
ゲスト:野口啓代さん
日本クライミング界の“女王”として
長年にわたり第一線で活躍し
最後の大会東京2020オリンピックでは
スポーツクライミング 女子複合で
銅メダル獲得の野口啓代さんが生出演!
東京2020大会でのメダル獲得の舞台裏や
現在の活動、
パリ大会を目指す夫・楢﨑智亜選手への
サポートや、日常の暮らしに迫ります。