65歳以上の働く高齢者の貯蓄増加 月の貯蓄額は平均11万円
5月2日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、65歳以上の勤労者世帯の貯蓄増加とその背景ついて意見を交わした。
将来に不安を感じている65歳以上の勤労者
総務省によると65歳以上の勤労者世帯(2人以上)が2022年に貯蓄に回した額は月平均11万円と、10年前の3倍を超えた。総務省の22年の家計調査によると、2人以上の世帯のうち世帯主が65歳以上で働いている世帯の収入は月45万5千円。消費支出と税・社会保険料の支払いを合わせた額は35万2千円。黒字額は10万2千円で、それに手持ちの現金などを加えた貯蓄に充てた額は11万3千円にのぼった。
「田中さん、これはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「ぶっちゃけ言って、どれくらい長く生きられれるのか? 寿命が長くなって、健康をどこまで維持できるのか? 残念ながら高齢化=病気というのは相まってしまいますから、そういった将来的な不安を持った65歳以上の人たちが多いんだと思います」
田中さんは自身の仕事を例に出して、仕事を続ける年齢について考えた。
「僕が勤務している大学は65歳定年なんですけど、それまで働くかな? 休みたいですね。僕は怠け病なんですけど、それを許さない環境があるんですね」(田中氏)
そして田中さんは、森永卓郎さんの新著『増税地獄 増負担時代を生き抜く経済学』で書かれた話を例に、定年後の生き方について語った。
「今回のニュースのモデルケースは森永卓郎さんが書いたモデルケースと似てますね。森永さんのケースでは『35万円くらいしか稼げない』ともっと深刻な形で『世帯収入が18万円くらいになるケースがあるだろう。そのときの良い案がある。30坪くらいの土地を田舎と都会の間に借りて畑を耕せ』と書かれています」(田中氏)
「“トカイナカ”だ」(寺島アナ)
「『そこで農産物を作れ。ただしスイカはダメ。スイカは面倒だった』と。“それはあなたの感想ですよね?”って ひろゆき みたいなことを思いましたね」(田中氏)
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