利率4.15%の預金サービスをアップルが開始!ところでアメリカの金融不安は大丈夫なのか?
4月21日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターでMCPアセット・マネジメント チーフストラテジストの嶋津洋樹さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、アップル社の預金サービスについて意見を交わした。
まあ日本から見るとすごいんですが…
アメリカのアップル社が、アップルカード利用者向けに利率年4.15%の預金サービスを開始した。アップルカードとはアメリカで展開中のアップルのクレジットカードのことで、アメリカのゴールドマンサックスの普通預金口座を利用する。
「えっ!?て思った方もいらっしゃるかと思うんですが、利率が年4.15%って、いつの時代だ、みたいな感じがするんですけど、これすごいですよね?」(寺島アナ)
「まあ日本の目線から見るとすごいんですけども、アメリカの政策金利は今上限が5%で、それに近いところにあるので、それと比べると低いわけです。実際にアメリカの3ヶ月の短期国債は、今、年率で5%ぐらいありますから それに比べるとまだ低いんです。」(嶋津氏)
アップルの新貯蓄預金口座を利用するには、アップルカードを作る必要がある。アップルカードは、クレジットカードの管理をすべてスマートフォンアプリ上で行えるサービスで アメリカで2019年から提供している。
「アメリカの銀行が相次いで経営破綻して、ヨーロッパにも飛び火したという例の金融不安は落ち着きは見せているんですか?」(寺島アナ)
「一旦、小康状態というのが私の評価です。先ほどご紹介した通り、アメリカの短期の国債が5%だったりすると、みんな預金を引き出してそっちに行こうとしますので、銀行の預金流出は止まりません。銀行は預金から貸し出しをするので、預金流出が止まらないと貸し出しを増やせません。なので銀行としては預金流出を止めるために金利を上げていくわけですが、金利を上げると今度はその分、貸し出しの金利に上乗せしなきゃいけない。」(嶋津氏)
「銀行も高い金利を取らなきゃいけないんですね。」(寺島アナ)
「すると高い金利のために、やっぱり貸し出しが引き締まっていくわけです。なので金融不安自体は一旦、小康状態なんですけども、いつ何が起こってもおかしくないような状況がずっと続いているわけです。」(嶋津氏)
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