ロービジョン者である文化放送社員が企画・制作したシリーズ放送『知っていますか?ロービジョン~0と1の間』放送後の反響多数、文化放送社内にも拡がる輪

ロービジョン者である文化放送社員が企画・制作したシリーズ放送『知っていますか?ロービジョン~0と1の間』放送後の反響多数、文化放送社内にも拡がる輪

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文化放送では開局記念ウィーク特別番組として3月29日(水)に放送した『知っていますか?ロービジョン~0と1の間Vol.2』を受け、放送後リスナーからの反響や関係各所からの問い合わせが多く寄せられています。

目次

  1. 番組の背景と経緯
  2. 番組への反響
  3. 文化放送 社内環境の改善にも拡がる輪

■番組の背景と経緯

ロービジョンとは、何らかの視覚障害により日常生活が不便になることで、全盲とは違い、周りからは普通に行動しているように見えるために、ロービジョン者であることを理解されにくい側面があります。そのため、見づらいが故に起きる言動が、周りからは不可思議に思われてしまうことも多いと言います。

この番組は、自らがロービジョン者である文化放送社員の白石仁司が企画・制作を担当。自身の経験をふまえ、健常者と盲目の間にいるロービジョンの世界を少しでも理解してもらうため、当事者や専門家の話を交えてお送りしました。

2022年9月19日放送の『知っていますか?ロービジョン~0と1の間』の反響を受け、3月29日には第二弾として『知っていますか?ロービジョン~0と1の間Vol.2』が放送されました。
第一弾、第二弾ともパーソナリティは、この番組の趣旨を深く理解しているサヘル・ローズが務め、白石と共に様々な視覚障碍者についての取り組みの紹介、日本ではまだまだ知られていないロービジョン者の思い、ロービジョン患者を支える様々なテクノロジーの進化、患者支援として行われている様々な動きなどを紹介しました。

■番組への反響

第一弾の放送後には、番組を聴いた愛知淑徳大学の先生から「視能訓練士を目指している学生に向けて、白石さんの生の声で、ロービジョン者の現実を伝えてほしい」との依頼があり、2023年1月には白石が愛知淑徳大学に足を運び講義を行うなど、放送を受け様々な反響もみられました。第一弾、第二弾の番組放送後、同局にはリスナーや関係各所からの問い合わせが数多く寄せられました。下記はその一部のご紹介となります。

◆某メーカー人事担当の方
「仕事で視聴覚障害の社員との接点があり、正しく接することができているか?もっとその人に向いた環境を作っていけるのでは?と思うことがあるが、このように知る機会はとても貴重でした。」

◆某視能訓練士の方
「ロービジョン当事者の方と医療者に広く聞いてもらいたいと身近な人々に伝えました。」

◆リスナーの方
「ロービジョンという言葉を初めて知りました。この番組が視覚弱者と健常者との相互理解の架け橋になってくれることを願っています。第三弾の放送も期待しています。」
「私もロービジョンのひとりです。全盲でない私のような障害を持つ方が世の中に沢山いることも知りました。支える側、支えられる側になれる思いやりのある社会を願っています。」

■文化放送 社内環境の改善にも拡がる輪

当番組の趣旨を受け、同局社内では、ロービジョン者が平面に見え危険を感じる階段の段鼻に黄色と黒のテープを貼付し、到着階を知らせる音声ガイダンスを全エレベーターに搭載するなど、視覚弱者にも配慮を置いた環境に向け取り組みを始めています。

白石プロデューサーは2回の放送を終え、「第一弾・第二弾の放送を受け、本当にたくさんの反響をいただきました。視覚障碍者の方はもちろん、眼科の先生や視覚障碍者を支援する関係者など幅広い方に届いたと実感しております。今後はもっと健常者の方に“ロービジョン”を理解していただくべく、放送を起点として様々な手段で〈ロービジョン者の現状〉を訴求していきたいと考えています」とコメントしています。

文化放送では、これからも当番組をはじめ、様々な番組やイベントを通じ、また社員一人ひとりが、より多様性を尊重し個々を認め合い助け合う社会を目指していきます。

【番組概要】
■『知っていますか?ロービジョン~0と1の間』 2022年9月19日(月・祝)午前10時00分~11時00分放送(※今すぐ聴く※)

■『知っていますか?ロービジョン~0と1の間Vol.2』 2023年3月29日(水)午後7時00分~7時55分放送

パーソナリティ:サヘル・ローズ
出演:白石仁司(文化放送プロデューサー)
メールアドレス:lv@joqr.net 番組の感想をメールで随時募集  推奨ハッシュタグ:#ロービジョン

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