関東で今年初の真夏日！…来週「熱中症警戒アラート」スタート

毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。

4月21日(金)は関東地方では今年初めての真夏日を観測しました。

（↑　気象庁HPより）
群馬県伊勢崎市では31度まで上がり、埼玉県熊谷市でも30度を超えました。
熊谷市では過去最も早い真夏日となっています。
こうなると「熱中症」にも要注意ですよね。

来週は気温が下がる予想ではありますが…
4月26日に「熱中症警戒アラート」の運用も始まります。
熱中症警戒アラートは、湿度7、気温1、輻射熱（日差し）2の割合で計算された「暑さ指数」(WBGT)が33以上と予測されたときに発表されるものです。

2018年から2020年まで3年連続で、国内の熱中症による死者は1000人を超えていて、去年2022年には1300人を超えました。
「熱中症」は気象災害の中で、亡くなる方が最も多い災害といえます。
2020年から気象庁と環境省は「熱中症警戒アラート」を発表するようになり、エアコンの適切な利用やこまめな水分補給などを呼び掛けています。
「熱中症警戒アラート」は東京都では去年の夏10回、全国ではのべ889回発表されました。
さらに国は、来年これまでの「熱中症警戒アラート」より一段上の「熱中症特別警戒情報」を新設する方針です。
環境省によると10年に一度レベルの高温が予想されるとき発表されるものになりそうで、2024年夏ごろの運用開始を目指します。
地球温暖化の影響もあり、今後ますます高温リスクは高まるとみられています。
備えておきましょう。

今月の「防災アワー」は、東京大学大学院　客員教授の松尾一郎さんに「避難の壁」というテーマでお話しいただいています。

4月23日の放送では「正常性バイアス」と「同調性バイアス」をとり上げます。
詳しくは、日曜朝5時5分から「防災アワー」お聞きください。
生で聞くのは難しいという方はradikoでぜひどうぞ！

気象予報士　防災士　都庁・気象庁担当記者　　伊藤佳子