900人以上にインタビュー『川口技研presents～久保純子 My Sweet Home』

文化放送で毎週日曜あさ9時から放送中の『川口技研presents～久保純子 My Sweet Home』。日曜日の朝、それぞれの家庭・家族の優しさを実感できるような温もりある番組です。毎週ゲストの方にお越しいただいて様々なお話を伺うとともに、聴いていて爽やかな気分になれる音楽をお届けする30分です。パーソナリティはフリーアナウンサーの久保純子さんです。



第４０２回 ４／２の放送を終えて

今週は、健康社会学者の河合薫さんにお越しいただきました！

健康社会学とは、一言で言うと「人は環境で変わるし、人は環境を変えることができる」という視点に立った学問です。東京大学大学院の健康社会学教室に入られた河合さんは、「全ては人間関係なんだ、人というのは、幸せは人間関係の中でしか見付けることができない」という極論に、すごく納得したと言います。
河合さんのフィールドワークとして続けられている、働く人達のインタビュー。現場の声ほど生きた言葉はないと考える河合さんは、働いている人達が何に悩んでいて、何に幸せを感じ、どういった生きた言葉を持っているのかを知りたくて、20年以上インタビューを続けていらっしゃいます。なんと、現時点で900人以上にインタビューをしてこられたのだとか！ 最も低い年齢では18歳から、最高齢は95歳まで！ スゴい！

MdNコーポレーション社から出された河合さんの最新刊『50歳の壁 誰にも言えない本音』について伺いました。
こちらは、50歳を前にした方達の「誰にも言えない本音」と対処法を書かれた御本です。50になるまでは、社会的地位であったり、結婚や子供、家であったり、精神的な強さだったり、それらを獲得していく、自分さえ頑張ればどうにかなるという気持ちがどこかにあると言います。しかし、50目前になると、自分だけではどうにもならない、自分の意図しない事に遭遇し、獲得する人生から損失する人生になっていくのだとか。
例えば、会社員であると、出世の階段を上がり、役職を手に入れる。それが今度は役職定年と言い、課長や部長の肩書きを手放さなくてはならなくなる。肩書きを手放した途端に、周りの眼差しが変わってしまう。自分の言う事を聞いてくれていた部下達が、肩書きが取れた事により、このおじさん何言っているの、何このおばさん古いこと言っているの、と言われてしまう。今までの自分が頑張ってきたという自負心があるから、人にはなかなか言う事ができないのだとか。
話を聞いてみると、皆が感じている事だと言います。お相手の気持ちが和んでスッキリしてくると、「河合さん、実はね」と、実はね話が始まるのだとか。その時に河合さんが、こういう方もいらっしゃいましたよとお話されると、自分だけではなかったとホッとなさる方がたくさんいらっしゃるそうです。

次週も河合薫さんにお話を伺います。

お楽しみに！　See you！

【本日の1曲目】　MONEY　／　浜田省吾　
【河合薫さん選曲】　さよなら　／　オフコース　
（文／スタッフＣ）

川口技研のHPはこちらから　https://www.kawaguchigiken.co.jp/