TVCMの効果はどう見える化するのか?ノバセル代表が解説!
3月27日19時半から文化放送で始まった「ノバセルpresentsマーケティング進化論」。この番組は、様々なゲストを迎え、ゲストのこれまで経験されてきたマーケティングの成功例や勝てるマーケティングの肝をリスナーの皆様と共有し、企業が持続的に成長するためのヒケツやヒントを導き出していく30分間の番組だ。パーソナリティを務めるのは、ノバセル株式会社 代表取締役社長の田部正樹氏とこの春から文化放送のアナウンサーとなった甲斐彩加アナだ。第1回目は、田部正樹氏にノバセルについてやマーケティングで重要視している点などについて語っていただいた。
文化放送・甲斐彩加アナ「そもそも田部さんは普段どのようなお仕事をされているんですか?」
ノバセル株式会社代表取締役社長・田部正樹氏「ノバセルという会社で代表を務めてます。ノバセルという会社自体は、“マーケティングの民主化”ということで、誰でも簡単にマーケティング、つまり売れる仕組みを提供するということを目指してやっています。特に注力しているのがTVCMです。TVCMというと、難しいイメージとか、限られた企業にしかできないイメージがけっこう強いんですけど、そういったものを多くの企業で導入いただけるような形で新しい仕組みやビジネスを作っています」
甲斐「番組タイトルの“マーケティング進化論”にはどんな思いが込められているのですか?」
田部「マーケティングには、色々な言葉があるんですけど、和訳がないんですね。一応、色々な定義があるのですが、売れる仕組みを作るという風に思っています。それぞれのマーケティングにおけるノウハウとかどういう風に進化を遂げられてきたのか?といった話をいろんな人をお呼びして聞いて、自分がビジネスをやる時のヒントになればと思い、このようなタイトルにしました」
甲斐「先ほど話に出て来た“マーケティングの民主化”の背景について教えてください」
田部「僕自身、20年くらいマーケティング業界にいる中で地方の歯医者さんを手伝ったことがあるんですね。その中で、最初はなかなか集客できなかったのですが、打つ手は打って、うまくいって集客が戻ってきたことがあったんですよ。実は、マーケティングって一部の限られた人が理解してる仕組みだったり、スキルだったりするんですよね。世の中の良いものを作ってるけど売れてない人たちってたくさんいるだろうと思っていて、そういう人にこういったノウハウを届けることができれば、それが売れるようになって、ビジネスが成功する会社が増えると思うんです。そうなればいいなと思い、スタートさせていただいた感じですね」
甲斐「ノバセルのお仕事は具体的にどんなことをされているのですか?」
田部「今、我々が注力しているのがTVCMの領域です。これを運用型TVCMと言ってます。TVCMというと効果がよくわからない業界だったんですね。たくさんの人にはとにかく見てもらえるんですけど、不特定多数に見てもらえるがゆえに、誰がCMを見て買ったかわからないですよね。なので、我々は効果の見える化というところに注力しています」
甲斐「見える化というのは、どのようにされているのですか?」
田部「我々は、TVを見た瞬間にスマートフォンで検索するという行動に着目しました。何かCMでちょっといいなという商品があると、そのアプリをダウンロードしたりとか、検索したりするということを多くの人の行動として行われるということがわかったんです。TVCMが流れた瞬間の検索数を知れば、どれだけの人がCMを見て動いたかわかりますよね。我々はそれをすぐわかるようにしようと開発して、仕組みとして作りました」
甲斐「田部さんがマーケティングで重要視していることは何ですか?」
田部「マーケティングは誰に何を提供するのか?というのが重要だと言われています。その中で私は、1人のお客さんに向き合うことを重要視しています。ノバセルという会社であれば、我々を選んでくれてるお客様というのはどういう企業なのか?ということ。そこを深堀りしていって、どういう理由で選んでくれているのか?どういう使い方をしてくれてるのか?ということ。向き合っていけばいくほど、我々が気付いていないような魅力に気付いている人たちがいるんですね。例えば、ラクスルというネット印刷の会社をやっていた時に、我々のサービスを使っている企業に聞いてみたところ、“24時間注文できるから使ってます”って言われたんですよ。我々は24時間は当たり前だと思ってたんですけど、それが非常に助かってると。それで、24時間注文できることをTVCMで紹介したら、めちゃくちゃはねたんですよ。自分たちが気付いていない魅力を勝手にユーザーの方々が気付いているということ。これが一番重要だと思います」
「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は毎週月曜19時30分~20時まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。