宮本亞門「何があっても観てほしい!」 西岡徳馬が熱く演じる葛飾北斎の生涯
3月23日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに演出家の宮本亞門さんが登場した。
大竹まこと「コロナ禍になって3年経ちましたね。まだ終わったわけじゃありませんけど」
宮本亞門「やっと変わりつつある、かも」
大竹「演劇業界は大打撃を受けて」
宮本「大変です。劇場に来るという習慣が途絶えちゃったので。前だったら来てもらえたはずなのに、という状況が多いんです。でもなんとかみんな振り絞って、自分の気を落とさないようにがんばっています」
大竹「今回は何(のお知らせ)ですか?」
宮本「いま上演中、今週いっぱい(3月26日)までなんですけど、西岡徳馬さん、雛形あきこさんも出ている、葛飾北斎のお話(「舞台『画狂人 北斎』-2023-」)です」
はるな愛「それが舞台になっているんですか?」
宮本「なっているんですよ。西岡さんが入魂というか、すごい芝居を見せてくれていて。いまパスポートの絵にもなっている神奈川沖浪裏、波の絵。あれをいくつで描いたか知っていますか? 72歳ですよ! それから『こんなんじゃ足りない! 冗談じゃない! なんで俺がいちいち版画を描いているんだ』と、あれをやめて」
大竹「うん」
宮本「そのあと肉筆画やいろんな絵を描いて。『まだ足りない、こんなんじゃ甘っちょろいんだよ』と、神様に『100何十歳まで生かしてくれ』ということを言っていた人なんです」
大竹「すごいね」
宮本「年齢なんか、なんの関係もない。『これから本物が描けるんだ』と。『中途半端な絵なんか描きたくない』と、こんな格好いい人が日本の先輩にいる。それを西岡さん、やりませんか、と言ったら『俺がやる!』と。西岡さんはいま76歳、すごいですよ。舞台で全身、ひっくり返って転がって、最高の演技を見せてくれている。何があっても観てほしい!」
はるな「パンフレットからも気迫があふれ出ていますね」
宮本「人ってここまでやれるんだ、っていう。西岡さん自身も北斎に勇気づけられていて、お互いに影響しあっているんですね」
宮本さんはさらに、今回の公演も行なった長野県小布施町と北斎の関係、北斎の生涯についてなど語ってくれた。詳しくはradikoのタイムフリー機能にて。
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