今海外で大評判のシティポップ。栗本斉とともにその神髄に迫る!
3月23日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)に、旅&音楽ライターの栗本斉さんが2回目のご来店! 最初のコーナー「今日のA定食」では、今日3月23日に発売された、栗本さん企画・選曲・解説による究極のコンピレーションアルバム『CITY POP STORY -Urban & Ocean-』から、まずは2曲をおかけした。
野村邦丸アナ「栗本斉さん、今日は去年の夏に引き続き2回目のご登場ということですが、改めてシティポップを定義づけると、めちゃくちゃ難しいんですよね?」
栗本斉「前回もそんな話をしましたね(笑)。明確な音楽ジャンルでいえば、こういう楽器を使って、こういうサウンドで、こういうルーツがあってとか定義をつけられるんですけど、シティポップはイメージワードというか、都会的なポップスはもう全部シティポップでいいと思っているんで、だから皆さんが聴いてそう思ったらシティポップでいいかなと」
邦丸「今日おかけする曲だって栗本さんに選曲していただいているんですけど、松田聖子さんの曲が入っていますからね。松田聖子さんも曲によってはシティポップという路線に入っちゃうのかな?」
栗本「そうですね」
邦丸「歌ったり演奏している本人たちはそんな意識はないんだろうけど、今、日本で生まれたシティポップが海外ではウケてて、ロサンゼルスでしたっけ?レコード屋さんは大変なことになってるって」
栗本「なんかイベントとか何千人も集まって(笑)、DJイベントでシティポップの曲で踊ってる、みたいな現象もあるそうです」
邦丸「今日は栗本さんが企画・選曲・解説もされた『CITY POP STORY -Urban & Ocean-』から選曲をしていただいたんですが、まずは1曲いっちゃいますか?」
栗本「では、このCDの一番頭に入っている、吉田美奈子さんの『LIGHT’N UP』です」
MUSIC① 吉田美奈子/LIGHT’N UP
邦丸「(曲の途中から)今この曲を聴きながら栗本さんにお話を伺ったら、これ作るのにめっちゃくちゃお金がかかってると」
栗本「実際どうかわかんないですけど(笑)、今この曲を作ろうとしたら多分物凄いお金がかかるだろうと」
邦丸「逆に言えば今のこのご時世だと、これぐらいの分厚いサウンドってのはなかなか難しい。今だったらコンピューターを使った打ち込みも出来て、凄い高度なことも出来るんですけど、これはほとんど生演奏だし、ニューヨークまで行って、あの名サックスプレーヤー、デイヴィッド・サンボーンをフィーチャーしたと。凄いねえ~」
栗本「その当時で一番ギャラが高いミュージシャンに頼んでいるんで(笑)」
邦丸「分厚いですね~カッコいいですね!」
栗本「カッコいいです。何回聴いてもゾクゾクするんですよ。その感覚をリスナーの皆さんに知ってもらいたいと思って」
邦丸「なるほどな~っ! では、もう1曲、今度も女性シンガーですが、この方の存在はよ~く知ってるよ!っていうリスナーも多いと思います」
栗本「EPOさんの『土曜の夜はパラダイス』」
MUSIC② EPO/土曜の夜はパラダイス
邦丸「(曲の途中から)EPOさんというと『DOWN TOWN』という曲でおなじみですが」
栗本「シュガー・ベイブのカバーで、デビュー曲でしたね。これは2年ぐらい後に出た曲で、どちらもフジテレビの『オレたちひょうきん族』のエンディングテーマでした。この曲僕が好きなのは、タイトルが『土曜の夜はパラダイス』っていう、言葉からしてワクワクするじゃないですか。実際その通りのサウンドが聴こえてくるし、EPOさんの声も凄いパッと明るい、華やかな声なんだけど、実は失恋を歌ったものだったりして、この辺のギャップ感。で、しかも舞台も都会の夜なので、この辺がシティポップの王道なのかなと思います」
この後のコーナーでもシティポップの名曲と栗本さんの解説でお楽しみいただいた。どんな曲がかかったかは、ぜひradikoでご確認ください!
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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