バカボン鬼塚が考える、ラジオ番組をおもしろくする方法とは!?
3月10日の「おとなりさん」(文化放送)は午前9時台『教えて!全国☆ラジオスター』のコーナーにNACK5「HITS! THE TOWN」など数多くのラジオ番組のパーソナリティを務める、バカボン鬼塚さんが登場した。
山根良顕「なんで『バカボン鬼塚』なんだろうと思っていました。最近はradikoで顔が(画面に)出るじゃないですか。やっぱり雰囲気ですよね」
バカボン鬼塚「そう。思いっきりバカボンのパパに似ているんですよ(笑)」
その命名について、「名付け親は(縁のある)ピストン西沢さんですか?」というメールも来ていたが、そうではないという。西沢さんがディレクター、鬼塚さんがADを務めていたラジオ番組において、もうひとりいたディレクターにつけられた名前だそうだ。
山根「同じ番組の裏方から、2人もしゃべり手になっているってすごいね」
坂口愛実「確かに!」
鬼塚さんはもともと役者を目指し、劇団の養成所にもいたという。ラジオの制作会社に入ってから、その経験を買われ、パーソナリティに抜擢され「しゃべりも同時にやれ」と言われた、と振り返る。「番組が当たり始めると宝くじが当たらなくなった(笑)」というジンクスも話してくれた。ラジオの経験が豊富な鬼塚さんに、山根からこんな質問が飛んだ。
山根「ブレないというか、自分の好きなことが明確だから、ついていく人も『バカボンさんだから聴く』となっていると思うんです。僕はまだ、『どうすれば自分も楽しくてみんなも楽しくなるのかな』と悩むんですけど、『どうしようかな』『どうすれば番組をおもしろくできるかな』と考えるとかはします?」
鬼塚「あ~、しますよ」
山根「会議したり、『こういうコーナーやろう』と提案したりするのか、自分で日々考えたりするのか。どういうスタイルがいいんですかね?」
鬼塚「よく言うじゃないですか、『パーソナリティはネタを拾いに行く』って。僕も駆け出しというか、始めて2、3年のころはしていたんですよ。そのとき一緒にしゃべっていた相方の女性がグラビアタレントの方で」
山根「はい」
鬼塚「考えていった(用意した)ことをオープニングでしゃべると、おもしろくないんですよ。相方の反応も悪い。伝わっていないな、というのがあったんです。よく考えてみたら、『これおもしろいな』と思った段階で、『僕の中で完結している』ということに気づいたんですね。要はもう『おもしろいな』じゃなくて『おもしろかった』になっちゃっている」
山根「うん、うん」
鬼塚「だからもっとリアルな感じでしゃべらないと受け付けない。それで考えたのが、相方を活かす、ということ。自分がおもしろいことを言おうとしたってタカが知れているんですけど、相方がいる場合は、相方がスターになるようにしゃべっていくと、自然と話題が盛り上がる、ということに気づいたんですね」
山根「鬼塚さんの番組を聴いていると、相方さんが楽しそうにしゃべっているって思うの。どの番組も。そこの意識があるのかな」
鬼塚「そうです。ネタは全部相方からもらうんですよ。何も考えずに行って、相方さんと普通の話を始めて、天気の話でもなんでもいい。そこから1個持ってくる。そっちに頭をシフトしたんですね。そうしたら長続きするように!」
山根「確かに毎回毎回、おもしろいことも起きないですからね。ラジオで相方がいることも多いから、それだな……。坂口さん、頼むね」
坂口「チームワーク、よくしていきましょう(笑)」
鬼塚「そうすると『やりとりがおもしろい』『番組がおもしろい』になっていくんですよ」
山根「いや~、勉強になったな!」
「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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